2021年5月22日土曜日

2打目以降空振りに近いチョロが頻発します

 

Question


2打目以降、空振りに近いチョロが頻発します。

もうゴルフは4年目で、初年度でもこんなミスはありませんでした。

最近です。


考えられるのは、オーバースイングですか?

それともボールを良く見てない?


Answer


以前に若い時には70台で回っていたと言うご婦人が来ました。

一時期プロを目指していたと言う方ですが、やはり同じように二打

目になるとトップなどのチョロが出ると言っていたので診断したら、

すぐに分かりました。


もう、ゴルフが面白くないので辞めようかと言っていたそうです。

生徒さんが見るに見かねて連れてきたのです。


その原因とは単純に前傾が足りないだけでした。

「もっと前傾を深く!」と言った途端バシバシ当たり出して、もの

の5分で修正が出来て本人も驚いていました。


そして、1週間後にまたトップしだしたと言うので診たら、また前

傾が足りなかったので同じ事を言ったらその場でまたナイスショッ

トの連発でした。


何が起こっていたかお分かりでしょうか?

プロを目指したくらい定着させ、また精度があってもワンスイング

になっていなかったのです。


彼女はドライバーと同じ前傾角度でアイアンも打とうとしていたの

でこの体験で番手ごとに前傾角度は違うんだと言う事がやっと理解

できたようです。


幼少期からゴルフを始めた器用な人はどこにボールを置こうと、ど

んな角度で振ろうとそれでも当ててしまうのです。


野球のように、球に合わせて振って当たるようにしてしまい、13

本の違う角度のダウンスイングを覚えてしまっています。


トッププロでもこのような選手が半数近くいるので、アメリカのコ

ーチ達も出来ている事なので治さない事が多いのです。


ただ、厳密に言うと彼らが優勝する時はアイアンが当たっている時

あるいは両方当たっている時だけなのです。

ドライバーは曲げるだけ曲げて、林の中から曲げ球で脱出して乗せ

ると言うリカバリー力で何とかカバーしているので、ショートゲー

ムの精度がよほど高くないと上位には行けないのです。


ジャックニクラウスはワンスイングでしたので、ドライバーもアイ

アンも完璧で、14打中12打はFW,2打はファーストカット程

度に曲げるだけ、そしてアイアンは全てピンハイで、ほとんど半分

が4m以内で、残りは1m以内と言う内容で、観客は何も起こらな

いので退屈な試合だったのです。


ところが、これが本来のゴルフなのです。

パーオン率100%で、ベタピン率50%あれば常に60台で回れ

ると言う事で、寄せやバンカーなどのリカバリーは一度もしなくて

良いのです。


劇的なリカバリーで観客を沸かせるのもゴルフで、見ている方は面

白いのですが、一歩間違えると大たたきです。


しかも、アイアンの練習量が多く、アイアンの角度で打っている時

にはスコアが良いのですがドライバーが当たらないので、今度はド

ライバーの練習をして次の試合に臨むとアイアンが当たらなくなっ

て上位には行けないと言うのの繰り返しです。


バイロンネルソンは29試合中19試合優勝したと言う記録が残っ

ており、その後70年以上更新されていません。

伝説のゴルファーたち:第2回 バイロン・ネルソン Web公開 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=g56oQ57BKEo


メジャー18勝の歴代記録を持つジャックニクラウスですら無理で

した。起き上がり打法の限界だったのかも知れません。

https://news.golfdigest.co.jp/players/profile/3913/


また、タイガーウッズですら年間8勝が確か記録だったと思います。

やはりワンスイングではない打法の限界なのかも知れません。











バイロンネルソンは11回連続優勝と言う歴代記録も持っています。

やはり再現性の高い打法だからだと言えるでしょう。


基礎の大切さがお解りでしょうか?今は上手くいっているからと言っ

てそのままにしていると、どこかで大きな壁が出て来るものです。

壁が出た時には基本に戻るが教科書です。



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