2018年12月29日土曜日

起き上がりを治したい


Question

ゴルフレッスンでバックスイングからの切り返しで体が起き上がってしまい
アドレスの前傾がキープできていないと指摘されました。

バックスイング、切り返し、特にインパクトまで前傾をキープするための
コツはなんでしょうか?

Answer

ダメ出しレッスンですね。
それを教えるのがレッスンなんですがね。

とにかく、起き上がりは違う筋肉でスイングしているからです。
使う筋肉が間違っているから起き上がるだけですので、それを治せば良い
だけの事です。

まず、テイクバックですが、ほとんどの人が右手でクラブを上に持ち上げよう
とします。
右手はクラブを吊っているだけで、左手で左の肩を下げながら押し、最後まで
押し切るとヘッドが上がります。

これによって右肘も曲がらず肩もしっかりと回り、起き上がりがなくなります。
また、切り返しで起き上がるのは「上げる」と言う意識が強すぎて「肩を回す」
を勘違いしていると起き上がり易くなります。

テイクバックは良いのですが、最後の一瞬で起き上がる人はこれです。
ほとんどのケース、もうそこで良いのにさらに上げようとして起き上がる人が
多く、これは肩がこれ以上回らないと思った時点で止めれば良い事です。

また、胴周りの筋肉をあまり使わないで肩を回そうとするので、右手で引っ張り
上げる事でチキンウイングになってしまいます。

そして、右に体重を全部乗せて・・と考えると右にスエーした形で体勢も移動
して起き上がり易くなりますので、それができないように体勢はテイクバック
開始から下半身は左、上半身だけ右という、最近ではキャメロンチャンプの
ようなテイクバックで、最初から左に重心移動をするという、速めの体重移動
をすると、頭を残そうとして腰が左に移動するために起き上がれなくなります。

これを頭はそのままで体勢が右、重心も右、右足に体重が乗って右にスエーと
なったりするといくらでも起き上がる事ができるのです。

また、下半身と上半身の捻転の可動域が狭い人は柔らかくする運動をして捻転差
を大きくし、軟らかくして肩が簡単に回るようにする事です。

そして重心なのですが、アドレス時に多少後ろのカカトに両脚とも重心を置き、
トップでは右足のカカトに乗せ、切り返しのバンプでは左足のカカトにすると
後ろに倒れそうになって、むしろ頭が下がってインパクトでも起き上がれなく
なります。

このようにいつ、どの筋肉を使うかや、重心やタイミング、意識などが違うと
余計な動きが起きてしまいます。
無駄な動きや癖が効率を悪くし、精度を落としてしまいますので、最初からどの
筋肉でどの動作をするのかを習うのが本来のレッスンです。

スイングには正解はないとか言う人がいますが、そういう人に限って無駄な動き
や変な癖が入ってスムーズなスイングをしていません。
もっと効率の良い動かし方があるのを知らないのでそういう事を言うのです。

雑誌やサイトに転がっているジャンク理論ではどれだけ遠回りするかがこれで
お分かりかと思います。
それと同じレベルのレッスンもありますので、何を誰からどう習うかを真剣に考え
吟味する事が大変重要です。



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