2019年1月27日日曜日

アウトイン軌道でナイスショット?!


Question

今までクラブにかかわらずプッシュアウトやスライスが多く出ていたのですが、
よくないと言われているアウトサイドインの軌道を意識してスイングしたところ
球がまっすぐ飛ぶようになりました。

おそらくスイング自体はアウトサイドインにはなっていないと思うのですが、
アウトサイドインを意識したことでスイングのなにが良くなったのでしょうか?

当たりがかなり良くなり飛距離も約20ヤードほど伸びました。


Answer

ゴルフは勘違いや思い違い、またその積りになっている事が多々あります。
本人は絶対に良く当たっていた昨日と同じスイングをしている積りなのですが、
実はズレていて全く当たらないと言う事が良くあります。

これは勘だけに頼って正確に振っている積りになっているだけの話で、
厳密に言えば違う事をやっているのです。

ご自身はアウトインに振っている積りでも、それが果たしてそうなのかは
良く分かりません。

そして、症状から考えるとプッシュやスライスが多かった時の軌道が恐らく
インアウトが強かったのかも知れません。

インアウトでも芯を捉えて正確に当たっていれば戻って来るドローなのですが
スライスが出る事自体はタイミングも合っていなかったり、芯を外すなどの
ミスが多かったとも考えられます。

仮に質問者さんが仰る通りにアウトイン軌道になっていたとすると、肩が先に
回ってからヘッドが降りて来るのでその距離が短く、スイング速度とヘッド速度
のタイミングが良くなってストレート球が出た可能性があります。

軌道もフェイスもスクエアになったので正確に球を捉える事ができるようになり
飛距離も伸びた可能性があります。

この状態ですと、恐らく左に引っ掛けのストレート球になるのですが、ご本人が
右を向いていてそれが真っ直ぐだと勘違いされていると、右を向いたまま
引っ掛けて、結果として真っ直ぐなストレート球が出たとも考えられます。

このように、勘違いが重なったり、帳尻合わせや応急処置で、いくらでも色々な
球が出るのがゴルフです。

スコアを落とせない競技ゴルファーはいくら応急処置でもスコアが最優先です
ので、本来のフォームや動作に戻すのではなく、出球優先でそのスイングを
優先してスコアをまとめる事があります。

これが小さくまとまる事になって、飛距離や再現性に限界を作ってしまう事も
ありますので、試合当日や直前ならしかたがありませんが、普段の練習では、
必ず元の位置やタイミングに戻す作業が必要です。

フォームや動作は物理的に型として毎日でも修正が必要で、当たってさえいれば
良いと思っていると、少しずつずれて当たりが悪くなり、それを放置していると
基本動作すら崩してしまい、何年分も後退したり、生涯取り戻せないほど悪化
させる事になります。

ゴルフは決して甘く見ない事です。
慎重に、そして丁寧にスイングしてそれを大切にしてください。




0 件のコメント :

コメントを投稿