2019年6月27日木曜日

どうして動きが複雑になるのですか?


Question

シンプルなスイングを目指して一年間
練習したのにどうして動きが複雑に
なっているのですか?


Answer

ゴルフには効率良く習得する方法があります。
ところが、自由に遊びながら習得して行く人もいて、偶然に当たる事
から、その経験と感覚だけでもある程度は出来る様になるのです。

この場合、いくらでも当たる場所があって、それぞれに芯には当たり、
中には方向もまあまあな当たりがあり、どれが一番良いのかを比較
する事がなかなかできません。

ショットは再現性ですので、帳尻が合えば球は飛び、安定してスコア
はある程度は良くなります。

ところが、スイングは必ずズレますので、そのズレによってまた帳尻
を合わせる能力が高まり、器用で運動神経が良い人はその都度違う当
て方をして上手くまとめてしまうのです。

しかし、その方法で上達して行くと何種類もの打法を同時に平行して
固めている事になり、いくらでも遠回りをしてしまいます。

例えば、ダウンスイングの軌道が1°立っただけで当たらなくなるの
ですが、起き上りや伸び上がりで帳尻を合わせてると、それで良いと思
ってしまい、翌日にはまた違う場所で当たる事で、それをまた固めよう
と練習するのです。

これによってシンプルな動きだと思っていても、帳尻を合わせるために
どんどん打法が変わってしまい、日替わりスイングになるのです。

したがって、30年もお遊びでゴルフをしていると寄せやパターは上達
するのですが、フルスイングに関してはある程度のところで固まり
一生飛距離が出ないまま終わってしまいます。

この帳尻合わせ練習法はどんどん複雑化する時もあればオヤジスイング
となってへっぴり腰のまま固まってしまう事もあります。
また、30年やっても固まらない人がほとんどで100すら切れなく
なるのです。

このようなアマチュアゴルファーは無駄な動きが多く、帳尻合わせの
ための余計な動作が入って複雑化するのですが、飛距離を出すための技
は確かに複雑です。

ところが同じ複雑でもこれらは違います。
無益な動きと飛距離を出す動きは見ればすぐに分かるのですが、本人は
ほとんど気が付きません。

無駄な動きは出来る限り削り取り、飛距離が出る動きは取り入れて高度
なテクニックとして腕を上げる事は大切です。

ただ、打法として最初からフォーム作りをした人は動作が決まっており、
複雑な動作もなければ飛ばしの技が組み込まれた型を習得しますので、
余計な動きや無益な複雑さはなく、見た目も美しいスイングを習得する
事が可能です。

質問者さんの習得法や練習方法では、いずれは練習場で良く見かける
奇怪な動きをするオヤジスイングになり兼ねません。
また、動画撮影してご自身の動きを診ながらの練習をされている場合に
は、お手本の動きにはならずに一生悩むかも知れません。

目指す打法の型を習って、遠回りしない方法で上達してください。




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