2019年9月7日土曜日

左足を踏み込むとは?


Question

ゴルフで切り返しのタイミングで、左足を踏み込むとは
どういうイメージなのでしょうか?

膝曲げてベタ足なのにこれ以上踏み込める気がしません。
始めて一ヶ月の素人です。


Answer

ゴルフの踏み込みは野球の踏み込みとは違います。
大きく分けて2種類です。

一つは昔ながらのバンプで左側の壁に腰をぶつける動作で、体重が左足に移動
する動作です。
これはクラシック時代や中期の打法で左足のカカトを上げて下すと同時にこれ
をやっていました。

しかし、タイガー打法の直前から左カカトを上げずにトップの形を作る打法が
流行り出し、踏み込みの形が変わってきました。
これが二つ目の踏み込みです。

タイガー打法以降は左のカカトは上げずにテイクバックすると言う上げ方に変
わり、これは腰の回転を最小限に抑えてワインディングをすると言う動作に進
化したのです。

これによって左の膝もあまり曲げずに済み、腰があまり回らずに上半身と下半
身の捻転差が大きくなってより正確にパワーが出せるようになったのです。

したがって、体重移動の勢いをあまり使わずに、捻じり上げによるエネルギー
のタメを使ってより飛距離を出す事が可能となりました。

そして、インパクト時には体重は右脚に9割と言うのが定番となり、それ以降
は体重移動が減り、右脚の蹴りなどによってより飛距離を出すようになったの
です。

現在の主流は体勢は同じように腰が左の壁まで移動するのですが、体重はまだ
右足に乗っており、体を弓にして体全体をバネとしてパワーを出し、体自体の
回転速度が上がる後者の打法です。

バンプでは腰は左に移動しながら腹筋に力を入れる瞬間に完全に右脚に全体重
を乗せ、直後に左足のつま先で蹴りながら左の腰を引き、開きながら引き落と
しをして、インパクト直線に右脚で蹴るのです。

したがって、インパクトまでは右足に体重が乗ったままなのですが、左足で蹴
る瞬間だけ一瞬体重が左に移動し、直後にはまた右と言うように、行ったり来
たりという体重移動をします。

タイガー打法のニーアクションやボディーターンはクラシック時代の打法の進
化系で、マキロイやジャスティントーマスなどが組み込んでいる飛ばしの打法
です。

この動作は難易度が高いため、初心者の方々はまず基本となる前者の踏み込み
をマスターしてから出来る人に習うと良いのですが、半数の方は習ってもでき
ないほど後者は難しいため、欧米のトップ選手でも組み込んでいない人や中途
半端な選手が目立ちます。

タイガー打法のように難易度が高い打法のメカニズムは実際にできる人に直接
習うしかほとんど習得できません。
それらしき事は日本のプロ選手でもやってはいるのですが、完全にできれば
小柄で華奢な選手でもキャリーで300Yは出せるはずです。

プロに成らないのでしたらここまでの飛距離は不要ですので、前者の打法でよ
り安全に正確に打った方がメリットが多いかも知れませんね。




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