2020年7月15日水曜日

シャロースイングについて


Question

最近流行りのシャロースイングについて解説をお願いします。
ベンホーガンと同じことを言っている気もするのですが。


Answer

シャロースイングと言う言葉をまず統一しましょう。
これはヘッドの入射角が鋭角と言う軌道角度から付けた名前で、ヘ
ッドがインパクトに向かう軌道によってシャロー(鋭角)、スティ
ープ(鈍角)と分けたものです。

その中間の真ん中がオンプレインと言われ、まあ、これもどの角度
が真ん中なのかも決まってはいませんので、どの程度がシャローで
どの程度が普通なのかは人によって判断が異なるかと思います。

ただ、テイクバックの軌道を真ん中としてそれを基準にすると、ほ
とんどのトッププロ選手はダウンスイングではフラットに降りてい
ます。
アメリカでもこの症状をフラットではなくインサイドだと解説する
人もいるのですが、シャローと言う分類をする限りはフラット軌道
としてインサイドアウト軌道とは異なります。

これはトップの切り返し時点でヘッドを後ろに倒してダウンスイン
グの軌道自体を寝かせるいわゆる「後ろ倒し」です。

この動作は切り返し直後に右肩を下げただけでも多少ヘッドは後ろ
を回って降りて来ますが、さらに左腕のローテーションを深め、ギ
リギリまでリリースをせずに遅らせるとさらにヘッド速度が上がり、
これがレイトヒティングの一つの技です。

この後ろ倒しは仰るようにその昔から多くの人達が組み込んでいた
飛ばしの技で、何も今に始まった事ではありません。

同じようにアップライトに上げてトップでループさせて後ろ倒しに
勢いを付けてこれを大きくしたウルフが注目を浴びていますが、こ
れもフューリックなど多くの人達が昔から採用してきた技です。

レイトヒティングと言う言葉は昔からありました。
その意味はリリースの開始ポイントを遅らせてHSを上げると言う
飛ばしの技です。
このリリースとはコックとローテーションの二つの解放を意味し、
グリップエンドの突き刺しがコックのリリースを遅らせ、この後ろ
倒しがローテーションのリリースを遅らせます。

したがって、シャローにヘッドが動くから飛距離を出すのではなく
あくまでもリリースを遅くらせるから飛距離が出ると言う事です。




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