2020年7月20日月曜日

フライングエルボーとかチキンウイング


Question

プロのバックスイングのトップを後方から見ると、右肘が地面方向に
向いていて右の上腕と前腕の角度が直角に近い形をしていますが、
私のを見ると右手と左手で作る形がハの字、三角形になってしまっ
ています。

俗にいう右わきが開いている形なのですが、どうしたらプロのように
かっこいいトップをつくることができるのでしょうか?


Answer

俗に言うフライングエルボーとかチキンウイングと言う形で、これは
長年世界一だったジャックニクラウスのフォームで有名です。

クラシック時代にはしっかりと右脇を締めて右腕と胸でできる角度が
広がらないようにトップを作っていたのですが、幼少期からの癖でコ
ーチに33年間も治すように言われながら生涯治さなかったのがジャ
ックニクラウスでした。

ここで中期はみな同じように脇を空けて打つ打法が主流となり、タイ
ガー出現の頃からまたクラシック打法に戻っていったのです。

結局、タイガーとジャックニクラウスは時代は違いますが、どちらも
世界ランキング一位を長期間保持し、歴代記録を持っています。

したがって、どちらが良いのかは論争になっているのですが、どちら
も証明ができないのが現状です。

結局再現性によってスコアが決まると言う原理からどちらでも良いと
言う中間派もいます。

野球やドラコン打法にはこの右肘をわざと上げて右脇を空け、肘から
落として来るという動作で打っている人達も大勢います。
果たして治すべきなのかどうかは個人の好みと価値観で決めるしかな
いかもしれません。

ただ、剣道では両肘の距離を狭くしながら面の動作をしますので、脇
は降ろす時には絞めた方が速度が上がる事は解っています。
結局、トップの形ではなく引き落としの時に脇が閉まっていれば良い
と言う事です。

しかし、この両者には違いがあります。
それはクラブの動きです。
ジャック式はトップが高くクロスに入り易い、タイガー式はフラット
でレイドオフになり易いと言う事で、ヘッドの軌道角度が変わります。
最近のシャローにすると言う流行りから見るとフラットで降ろして来
る動作が人気があるようです。

右脇は基本動作が出来ていれば意識するだけで閉まりますが、どうし
ても空く人はテイクバック時の使う筋肉が違う事があります。
右腕で持ち上げようとしている場合には脇が閉まりにくいので、回転
はあくまでも胴体の筋肉で行い、腕は上下だけに使う事が大切です。






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