2020年7月27日月曜日

ひとつだけいいのでコツを教えてください


Question

なかなかゴルフが上達しません。
ミドルアイアンを中心に練習してます。
ひとつだけいいのでコツを教えてください。
このコツを身につければ打てるようになるというコツを教えてください。


Answer

コツというのは語源が二つあります。
一つは「骨」でもう一つは雅楽(ががく)の笙(しょう)です。

骨となると根幹とか基礎となる重要な部分と言う意味になり、笙となる
と左手の薬指で塞ぐ穴を意味して一番難しい動作になります。

いずれにせよ、それが全てではありません。
基礎を教えてもらったとしても、そこから訓練をして調整をして、ズレ
たら修正しながら精度を上げながら定着させるという作業がその何十倍
もあります。

楽器の難しい指使いは実は訓練をして何度も反復をしてやっとできると
言う話なのですが、どうも一般的に現在では「閃き(ヒラメキ)」とか、
「気づき」のように単純な事で全てができてしまうといったマジックの
ような意味合いで使っている人がほとんどです。

楽器の笙でもコツをつかんで薬指で穴が塞げるようになっても、だから
と言ってその人の音楽全体のレベルが上がる分けではありません。

いとも簡単にこの難しい楽器やゴルフができるようになれると思ってお
られる事自体が大きな間違いです。

ゴルフにしても楽器にしても、また武道や国家試験でもコツを掴むだけ
で全てができるはずがありません。

球が当たらないのであれば、その原因をまず診断して特定し、それを修
正する事で、その数が最初は100ヶ所くらいあります。

したがって、最初はまずどう動くのかと言う基礎を習ってその通りに練
習するという、「型」から入る事です。

柔道でも空手でもまず型を習って、それから対戦するのですが、どうも
ゴルフは型も習わず、人の動きを見て真似するだけですぐに実践です。
これでは変な癖がつき、途中で必ず限界が来ます。

ゴルフは当たるか当たらないかは100個の鍵がついたドアだと思って
下さい。
99個の鍵が開いても最後の1つが開かないとドアは開きません。

ダイアル式の鍵の3つの番号を探し当てながら開錠させるのではなく、
番号を教えてもらってその通りに回せばすぐに開くのですが、それにし
てもダイアルを回しドアを開けるのはご自身で、しかもそれを100回
しなければなりません。

なかなか上達しないと言われますが、この考え方がまず改善されないと
空回りしてかなり遠回りするかと思います。
まずは意識の改革から取り組んではいかがでしょうか?








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