2020年10月12日月曜日

強烈な引き付けとタメ

 

Question


スイング論でどうしても理解できないのはセルヒオガルシアです。

どうしてあんな強烈な引き付けと、タメができますか?

しかもかなりのレイドオフ。


典型的なスライスヒッターですが、ダウンでのクラブヘッドの遅

れはツアー1かと。お願い致します。


真似してたら月例でめためたになりました Σ(Д゚;/)/


Answer


セルシオガルシアのスイングはダウンスイングに飛ばしの技の一

つの「平行落とし」と言う動作が入った打法です。

トップから20cmほど手とヘッドが同じ距離を同じ時間で降り

てきて、そこからオンプレインになる、いわゆるシャロースイン

グと呼ばれている打法の一つです。


これは後ろ倒しと言うヘッドから先に落として行くような動作に

よって普通の軌道からわざと反らして降りてきて、途中から前倒

しでバランスを取って調整しているのです。


これによってヘッドが走り、かなりのHSがあがるために飛距離が

稼げるのですが、同じような後ろ倒しをしているのがウルフです。

彼はガルシアよりもさらに後ろ倒しを大きくするために、わざと

ヘッドをアップライトに上げ、トップでループさせて後ろに倒し

て来るという打法で、どちらもレイトヒティング度を上げる技術

です。


このHSを上げる動作は3つあります。

一つはコックのリリースを遅らせる、2つ目はこの後ろ倒しによ

ってローテーションのリリースを遅らせる、そして体全体のロー

テーションのりリースを遅らせる3つです。


いずれもリリースのタイミングを遅らせるという、いわゆるタメ

を行い、最期の一瞬でリリースされるための速度が上がるという

原理です。


したがって、レイドオフ打法も同じように後ろ倒しをもっと極端

に行いドラコン打法などには欠かせない技術です。

これらの技術はアマチュアとプロの違いでもあり、飛ばしの技と

しても難易度の高い技術ですので、その動作の型を分解ドリルな

どによって定着させないと上手く打てません。


しかも、わざとオンプレインから軌道を外して降ろしてきますの

で、芯には当たり難くなり、ミート率や再現性が極端に落ちます。


それを訓練によって正確に打てるようにするには相当な時間が必

要ですので、見ただけで簡単にできるような技術ではありません。


したがって、300Y出せるようになった人が320~340Y出

す段階でこの技に着手すると良いかと思います。





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