2021年1月11日月曜日

室内練習場はコロナで怖いのですが


Question


室内練習場はコロナで怖いので止めた方が良いですか?


Answer


仰る通りに室内練習場は新型コロナの感染が心配だと思います。

ほとんどが4~5打席から20打席ほどで、打席間隔はあります

が、混雑するとやはり心配です。


私が怖いと思うのは夏場や冬場で閉め切って営業している所です。

ソーシャルディスタンスの2m以内には入らないにしても換気が

されているかどうかです。


ウイルスの大きさは 0.1μm で、それに水分が付いて大きくなり

エアルゾルとして空中を浮遊します。

ほとんどのケースは10~15秒で乾燥して感染力を失うのです

が中には長時間浮遊するケースも条件によってはあるようです。


感染はほとんどがこのエアルゾルですので、室内は常に空気が動

いて排出されていないと人の吐いたウイルスを吸う可能性があり

ます。

良くテレビでは1時間に2回は窓を開けてといった類の解説を聞

くのですが、これは二酸化炭素や一酸化窒素などが部屋に充満す

る時の換気の方法で、エアルゾルとは性質が違います。


その換気が徹底していない事が大きな問題で、外と同じように常

に空気が動いていないとこのエアルゾルが窓を閉めたとたんに空

中に浮かんで漂っていると言う事です。


クシャミした時のエアルゾルの実験がありますが、1mまではす

ぐに飛んで、大きな飛沫はほとんどが落下しています。

ところが1mから2mの間は細かい霧状の飛沫はエアルゾルとな

って浮遊し、2mに届くまでに乾燥してしまいます。

これが基になってソーシャルディスタンスが2mとされたのです。


したがって、この15秒の間に人がそこを通って吸えば体内に入る

ことになり、クシャミや咳をしなくても呼吸しているだけでエア

ルゾルは少量ですが出ているのです。


どうしても密になる満員電車やスーパーなどではウイルスを通さ

ないN95と言うマスクをし、レストランなどの室内は窓やドアを

開けて営業しているところしか私は入りません。


幸い私のレッスン場は個室ですので人の出入りがなく、しかも室

内の空気は90秒足らずで全て入れ替わるだけの換気能力があり

ます。


ちょっと音は煩いのですが、50cmのファンが常に回っており、

スクリーンの裏にある窓から空気が排出され、入り口のドアは全

開のまま外と同じような空気の流れがあります。


このように室内練習場は冬場でも外と同じくらいに空気が動いて

いる所ならあとは手洗い消毒をするだけです。

感染のほとんどは呼吸によって肺に入るケースですので、まずは

呼吸で吸う空気が一番重要です。


室内練習場は球筋や着地の状態まで診れる事や、自動再生でスイ

ングが毎回見れたり、スピン量やヘッド速度も表示されたり、傾

斜の練習や曲げ球の練習、名門コースの画像でシュミレーション

ができる事などがメリットがとにかく沢山あります。

また、夏場の暑い時は涼しく、冬場の寒い時は暖かく練習ができ

ますので、むしろ屋外よりかなり便利なのです。

一度これに慣れてしまうと、もう屋外練習場には行けなくなるく

らいです。


一番の問題は三密で、混雑していたり接近したりする事まずない

のですが換気がされているかどうかが問題です。

マスクを取っても安心できるくらいの空気の流れがある所を探し

てみてください。




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