2021年4月24日土曜日

トップで左膝を出せと言われるのですが

 

Question


トップにおいてレッスンで左膝が前に出ずに十分に体が捻じれていない

こと、トップでは後ろから見て、左膝を右膝との間に間隔が空くくらい

に前に出すように指摘されたのですが、左膝を前にだそうとすると左肩

が下がるような感じがしたりして、バランスが保てないような感じにな

って上手くできません。


どのようにしたらよいでしょうか?


Answer


これは打法によって違います。

クラシック時代には腰をできるだけ回してトップの形を作っていました。


クラシック打法

これだと左の踵を上げて左膝を内側に出して腰の回転を優先しています。

ところが中期の打法になると同じようにカカトを上げるのですが、膝を

出す方向が前打席方向となり、内側ではなくなって腰の回転を少し抑え

るようになりました。

                             
  中期の打法

これは腰の回転を少なくして、上半身を捻転させて下半身との捻転差を

大きくして張りを作ると言うコンセプトがこの辺で登場したのです。


そして、タイガーウッズが出現する直前にはカカトすら上げずに膝を前

に出さずに、もっと捻転差を大きくした打法が流行り始め、タイガーウ

ッズに受け継がれました。


タイガー打法

80年代後半あたりからこの打法が流行り始め、90年代にはほぼ主流

となったのが欧米打法(タイガー打法)です。


これは張りを大きくする事でエネルギーをタメて、その反動とダウンス

イングの力の両方のパワーを使う事ができ、軸のブレを軽減できる事か

らミート率が上がのです。


特にコントロールショットなどでは縦距離が合い安く、この腰を止めた

ワインディング(巻き上げる)、あるいはコルキング(捻じり上げる)

手法が世界のトップ打法には全て組み込まれました。


この打法は左膝があまり出ません。

腰を15度程度しか回さないために、クラシック時代のような45度回

す選手は現在欧米では見る事ができません。


日本はまだこのワインディングが上陸しておらず、飛距離や精度でまだ

まだ欧米には30年の差をつけられたままです。


    日本のトップ選手

問題はどこを捻じるかで、レッスンプロが言う捻転とは膝から上の事で

古い打法を教えているのだと思います。


これはご自身の選択ですので、マキロイのような欧米打法を目指してお

られるなら、違いはこの左膝だけではありませんので、欧米打法を教え

ている人を師事した方が良いかも知れませんね。


ミッシェルウィーの打法はタイガー打法



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