2013年8月31日土曜日

スコア・メイクの要(上級者用)


パーオン・ツーパットでパー・プレーはできます。
しかし、その上はバーディーをいくつ取れるかになります。

理想はバーディーとイーグルだけというスコアですので
物理的、理論的に可能性を追求してみましょう。


   *** バーディーを取る! ***


★一定の飛距離を出す力と速度 

スコアメイクに大変重要なのはアイアンの精度です。 
ワンパット圏内に着けるか、ツーパット圏内かで 
最大18打の差がでることになります。 

まず、アイアンは3~4度刻みに番手があり 
10~15Y間隔で飛距離を決める必要があります。 
間隔は必ずしも10Y刻みである必要はなく、 
いかに毎回同じ飛距離で打てるかがポイントです。 

安定した力と速度を出すには、マックスの力と速度で行うことなのですが 
これでは体力に限界がきてしまいますので 
8割の力で打つことはご承知の通りです。 

しかし、問題は体の張り具合です。 
手や腕、胴体の緩みがあると飛距離は一定になりません。 
体に張りを持たせた打法がより早く安定し、そしてミスが少なく 
一定の飛距離を出すことができることになります。 


★番手の間の距離 

ワンパット圏内に寄せるには2~3Y刻みの飛距離が出せると理想的です。 
ほぼ毎回一定の飛距離が同じ番手で出せるようになったら 
まずはその半分(10Y間隔だったら5Y)の距離を安定して出せるようにします。 
これは球の位置で決めます。 

アドレス時に球の位置を右に球一つ分、二つ分、あるいは半分ずらし 
飛距離の違いを出すことで調整します。 
球の位置を変えた場合、フェイスの方向は常に目標方向ですので 
それだけロフトの角度が変化します。 

次の番手のロフト角の差が4度だったとします。 
それを球の位置をずらすことによってロフトの角度が1度変われば 
2~3Yの飛距離の差が同じスイングで出せることになります。 
力や速度を変えるのではなく、球の位置だけで調整するとミスが減ります。 


★インテンショナルな曲げ球 

フェイスを開いてスライス打ちをする場合、 
当然ロフト角が寝ることになりますので 
2度寝かせてスライスを掛けたとすると 
5Y程度短い飛距離となります。 

右のバンカーを避けたい場合で5Y短く打ちたい場合などは 
この方法が最適です。 

また、左のバンカーを避けてフックで右から回す場合は 
番手にプラスの飛距離を載せて計算します。 


★バックスピンの距離 

バックスピンで戻る距離はグリーンの傾斜や柔らかさで異なります。 
したがって、止まり易い場合に何番アイアンではどのくらい戻るか 
すべての番手での転がりを覚えておく必要があります。 

150Y先では恐らく戻ることはないと思いますが 
40Yくらいから130Yくらいまでは 
グリーンしだいでは戻りますので落ちる距離と 
戻って止まる距離を覚えます。 

基準となる硬さや傾斜を決めてそれぞれの飛距離を覚えるのですが 
実際にはTVのように落ちたグリーン上の球の転がりを見ることは自分ではできません。 
したがって、ボールマークを直す時に歩測して記録しておきます。 

ミッドアイアンでは止まるだけ、ロング以上は落ちた地点から 
どのくらいで止まるかも記録し 
追い風と向かい風での転がりの違いも計算します。 


★理想的な落とし方 


ピンが奥の場合はグリーンの真ん中に落として転がして近付けます。 
ショートアイアンで止まったりする飛距離の場合には 
2番手ほど長いクラブを使いコントロールショットで転がします。 

また、ピンが手前の場合にもグリーンの真ん中に落として 
バックスピンで戻すとグリーン手前の池やラフに捕まることが避けられます。 
ただ、飛距離によっては戻りませんので 
その場合には真ん中で止めるか短距離であればギリギリをデッドに狙います。



   *** イーグルを取る! ***


★ 飛距離

パー5は短ければ400Y台から長いホールは600Y超えがあります。
ドライバーの飛距離がその長さの半分以上ないとツーオンはできません。

ホールが500YでDRが300Y跳べば残りが200Yで可能性は高くなりますが
DRが260Yですと、残りが240Yで直ドラで乗る可能性はありますが
イーグルを取るには大変困難です。

プロのコースは7000Yはありますので、パー5はほとんど550Y以上ありますので
300Y跳ばして250Yで乗せることが理想となります。


まず、最初に飛距離的にツーオンが可能かどうかを決めてから
クラブを選択します。

広くて危険が少ない場合にはいずれにせよDRを持ちますが
細くて長い場合には最初からウッドやロング・アイアンでティーショットし
最初から3打で乗せる戦法を取ります。
この場合は3打目で入れるしかイーグルはないのですが
ホールインワンと同じ確率ですので、ほぼまぐれに近いことになります。

難しいのはぎりぎりの飛距離です。
二打目が200Y以上の長いショットとなり、クラブのちょうど良い長さが
ない場合があります。

例えば3Wでは長すぎて、5Wでは短い場合・・
3Wのカット打ちをして飛距離を調整します。
また、5Wで長過ぎる場合も同じく、カット打ちで飛距離を調整します。


★ 方向性


狙いはグリーン中央です。
ピンの位置がどこであろうと、安全に真ん中を狙うことが定石です。
ただ、特殊な場合、水か崖などで絶対に落としたくない場合などは
反対側のバンカーを狙って入れるつもりでぎりぎりを狙うこともあります。

グリーン周りのラフが深く、粘りのある重い芝質の場合にも
同じようにわざとバンカーに落として寄せワンを狙うこともあります。


★ パティング


ほとんどのケース、イーグル・パットは長くなります。
パティングの距離感は3種類あります。
ショート・パットはカップの先60cmほど過ぎて止まるくらいに
強く確実にヒットして曲がる前に入れてしまいます。

二つ目はロング・パットで距離だけ合わせる打ち方です。
方向よりも距離を合わせることに集中し、ワンパット圏内まで近づけます。

そして3番目の打ち方はカップギリギリまで打って、
最後のひと転がりで入るような飛距離で打つ方法です。

通常のロング・パットは距離だけを合わせる打ち方なのですが
イーグルを取るためには3番目のギリギリの打ち方で狙います。
運が良ければ入る・・程度に考えてあまり緊張しないようにして打ち
はずしてもタップインでバーディーを確実に取ります。



★道具の調整と慣れ 


クラブはフィティングによってより精度の高い調整を行い 
ボールなども一定の決まった道具によって完全に慣れる必要もあります。 


★風による飛距離の変化 


また、風は基本的に上空ほど強い傾向にありますので 
風の読み方をしっかりと覚えることも大切です。 

左右の風でフック打ちでプラスマイナス効果でストレート球を狙った場合 
どのくらいの風の強さでどのくらい曲げるか、また 
その場合、どのくらい飛距離が落ちるかを覚える必要もあります。 


★定着と安定 

スイングは全てそうなのですが、一定の飛距離を出すには 
相当な数の反復練習が必要です。 

10Y刻みの練習をしたら、次はその間の距離の練習 
そして、そのまた半分の距離の練習やインテンショナルの曲げ球など 
スイング・フォームができて真芯を外さなくなってからが 
本格的な練習になります。 



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