2013年9月30日月曜日

コースによって磨かれる技


1 フェアウェー

                   高い球を打て 


一般のアマチュア用のコースは谷間フェアウエーで両側のラフから外側は
高くなっているホールが多く、ティーショットを左右に外してもその土手にぶつかって
内側に戻ってきます。

これは回転を早めるために流行った設計ですが
このようなコースに慣れてしまうと大変なことになります。

この谷底FWはドライバーは低い弾道が有利です。それは
できるだけランで転がすほどフェアウエーに戻って来るからです。

ところが、何度の高いコースではこのような谷間FWは少なく
FWに落としても傾斜でラフに転がってしまう設計が多いので
打球は高く上げて止めることが必須条件となります。

丸山茂樹選手が渡米した時に「ドライバーは300Y先に落としてバックスピンで戻したい」
と言っていました。

また、最近では藤田選手がメジャー大会の直後に「なぜ高い球が要求されるかが
良く分かりました」というコメントをしています。

ゴルフはパワーじゃない!
ゴルフは飛距離じゃない!

良く聞く言葉ですが、日本のトップ・プロ達が世界に出て感じたことが
これらの定説を覆しています。

実は、日本にもピート・ダイなどの最高峰の設計士が設計したコールが
いくつもあります。
1万円以下で回れるコースもありますので、それらのコースの設定を基準に
技を磨いていただきたいと思います。



2 グリーン

                 アイアンの精度を上げろ


日本のゴルフ場の設計は冬用と夏用のツーグリーン制が多く
本来のゴルフのコンセプトに反しています。
それは、グリーンに近ずくほど狭くなるのがゴルフだからです。

これらのツーグリーンのコースはグリーン付近はむしろ広がっており、
サブグリーンに乗ってもフリードロップ制です。
これに慣れてしまうとアイアンの精度を磨くモーティベーションが低下します。

欧米のゴルフ場ではそのサブグリーンの位置は池だったり
ブッシュだったりで、2打損することが多い設計となっています。



3 コースの長さ

                    飛距離を出せ


コース全体の距離は現在は世界的には7000Y級が多く
メジャー大会では7500Yを超えるコースもあります。
アマチュアでも6700~6800Yは普通にあるのですが
短いコースは6000Y前後でも存在します。

私がアメリカに住んでいた頃、日本でいう片手シングルという方々が数人来られ
一緒に良くラウンドしたことがあるのですが全員90台で回られました。
20年以上前になるのですが、その当時でもパー4は420~440Yで
日本のシングルさん達にとっては二打で届かない距離だったのです。

当時はゴム巻きボールで飛距離も少ないことがあるのですが
年配のゴルフ歴の長いシングルさん達は寄せて拾うパーがせいぜいでした。

長いコースでも普段のように回れば70台はでるはずなのですが、長いホールは
どうしても万振りになってしまい、ショットが乱れてトリプルも出てしまいます。

彼らはその後数年経っても、やはり80を切ることが難しくなくなったといいます。
中には飛距離を出そうとスイング改造し、我流で逆に遠回りされた人もいました。
やはり飛距離があれば、どんなコースでも余裕を持って楽しめるかと思います。




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