2013年9月28日土曜日
これからの打法の進化 ヘンリック・ステンソン編
今までは飛距離を取るか、方向を取るかという選択をしていました。
しかし、2013年のPGAプロ選手権でのステンソンの余裕の戦いに
タイガーウッズでも10打以上の差をつけられ、
今後は飛距離を抑えて方向を出すのではなく、飛距離を犠牲にせず
方向性を安定させる技を身に着ける必要があることを確信させました。
2013年、タイガーウッズは5勝して復活したといわれています。
ところが、コースの長いメジャーでは全て敗退しています。
これは彼が選んだ新打法のS&Tに原因があるとし、メジャーに勝てるまで
復活とは言えないとした人達も大勢います。
S&Tは左一軸の一派で、左重心で打ちます。
これは右足のツッパリや蹴りが使えず、パワフルなボディーターンができないため
飛距離を犠牲にして方向の正確性を優先した打法です。
この打法に換えて本来の目的だったひざの怪我やDRのばらつきは
確かに解消したかのように見えますが、ショーン・フォーリーの教えるこの打法は
タイガーによってアレンジされ、本来の目標の飛距離を1割程度上回っています。
この飛距離の差はタイガーが本来使ってはいけない右足を使っているからで
多少ですが蹴っている画像が何枚もあります。
それに対し、飛ばし屋と言われている選手達のほどんどはタイガーウッズがその昔
全盛期に行っていたボディーターンで右足の蹴りによるパワフルなスイングです。
ところが、これらの背骨軸はワインディングで最高速なテイクバックで上半身を捻り上げ
その反動でダウンスイングにつなげるにはボディーターンが間に合いませんでした。
タイガーは現在、左重心で打っているため、思い切り右足で蹴ることができず
地盤の悪いところでは右足が後ろに滑っている動画を良く目にします。
S&Tは体中心軸で回転するために、最速のテイクバックが可能です。
また顔が動かないために安心感があり、軸のブレが分かる打法です。
体を捻り上げることによって張りが生まれ
その張りはパワーだけではなく軸のブレを防ぎ
さらにヘッドの戻りを速くします。
したがって、このワインディングを最大に活用するには体中心軸で
S&Tのように左に体重を乗せておいて、そのまま左で打つ打法が開発され
現在ではルーク・ドナルドがショーンに手一杯が理由で断られたそうです。
しかし、この打法はアークが短くなり、右足のツッパリや蹴りが使えないため
パワフルなボディターンができないのが欠点でした。
安楽選手(ドラコンの404Yの記録を持つ選手)の打法は二軸打法で
テイクバックで右足に完全に体重を乗せ、ダウンスイングで左に完全に体重移動し
あたかも右と左と違う軸で回転するような打ち方で二軸打法の一派なのですが
体重移動する間に右軸から左軸に移動する動きはちょうど背骨軸と同じになります。
しかし、この打法は左、右、左と体重が移動するため、速いワインディングを使った
スイングができませんでした。
ところが、その両方を合体させた打法に成功し、証明したのがステンソンです。
飛距離も方向も捨てられない時代に突入し、新しい打法が必要となった現代
まずはこの新打法(二軸の一派)が必要でした。
もちろん、安定性はまだ証明されてはいませんが、浮き沈みが激しくなかったら
これは画期的な進化になるかも知れません。
http://www.youtube.com/watch?v=WRgKHFiwH00
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