2013年10月19日土曜日
最短の上達法(真剣な初心者用)
これからゴルフを始めようとする方は知っておくと有利なことがあります。
1 ゴルフはいくらでも遠回わりする
20代でゴルフを始めるとします。
若い時には考えもつかないかもしれませんが
生涯思い切り練習ができて、体力的に毎日ゴルフができる分けではありません。
40~50代からは体力や回復力が弱り、ケアが必要となって
腰痛(ゴルフ腰)や腱鞘炎などの怪我に気をつけなければなりません。
フォームを固めて安定させるには若い時ほど有利です。
中年以降にゴルフを始める方はそれなりの体力で限界まで練習することが大切です。
今が一番若い時です。今より若い時はありません。
その一番若い時に、できる限りの練習をしましょう。
2 ゴルフは地球上で一番難しいゲーム
ゴルフは上に行けば行くほど難しくなります。
150で回る人が偶然120で回ることがあります。
ところがベスト80の人が70で回るのはとても大変なことです。
そしてさらに、70で回れる人が65で回るのはもっと大変なことです。
ゴルフはロケットを打ち上げて月に行くようなものです。
やみくもに打ち上げても月には到着できません。
高度な計算を行い、打ち上げの時間や速度、角度や
重力の計算などがなく、方向も定めずに打ち上げても
どこに行くかわかりません。
ゴルフは月に軟着陸するくらい難しいことだと覚悟して
なめて掛からないことが大切です。
たまたま上手くいくことがありますが長続きしません。
しっかりと技を身に付け腕を磨くことが大切です。
3 我流は将来、壁を乗り越えられなくなる
ゴルフは見た目は実に簡単です。
そして球は止まっていて逃げませんので
当たらないのがおかしいと思うのですが、実は当たる方がおかしいんです。
ほとんどの初心者はドッジボールをするか、ゲーセンで遊ぶ感覚ではじめるのですが
その程度の覚悟ではとてもできるような物ではありません。
どんな打法でも3年間一生懸命に練習すればある程度定着しますが
それまでは決して思うようにはいかないものです。
そして飛距離がなかったり、癖球だったりで将来的にどこかで大きな壁ができ
そこで初めてゴルフの難しさを認識してスイングを改造するゴルファーがほとんどです。
すると、そこからまた3年掛けて定着させるまではスコアはまとまりません。
ミスが多発してストレスだらけなゴルフとなります。
適当な打ち方では何度も壁にぶつかって改造に迫られます。
最初から、将来一切改造しなくて済むような綺麗なスイングを習得し
定着したらパープレーができる打法を習得することが最短の方法です。
60台を出せる打法を最初から習得すると、完成度が50%になると100が切れ、
完成度が60%になると90が切れ、70%だと80が切れ、80%だと70が切れ
90%になるとコンスタントに60代が出せるだけの結果が期待できます。
(ショートゲームやパティングの精度も当然必要ですが)
ところが、100を切るための打ち方は90が切れずに改造を迫られ、
90が切れる打ち方に改造すると今度は80が切れなくなり、80が切れる打ち方に改造すると
今度は70が切れなくなることがあります。
大切なことは遠回りしないことです。
最初から最高の打法とフォームを習得し定着させることです。
4 何をどう習うか・・
レッスンプロは80で回れば資格が取れます。
この程度ではアマチュアでもっと上手い人がたくさんいます。
教え方は優しいかも知れませんが、内容は人によります。
ゴルフは教える内容が問題です。
80で回る人は70台の壁を知りません。
その壁にぶつかるべく内容のことしか教えられません。
最初から60台が出せる打法を習っておけば
それらの壁にぶつからずに上達できることになります。
また、どんなに上手いツアープロでも、名選手名監督にあらずで
教えること自体ができない人がほとんどです。
自分ができても、それを人に伝えるのは別の特技となります。
ザッケローニ監督のように、自分には実践の経験がなくても
多くの選手達のプレーや作戦を研究し、追求して分析している人は
技や策を伝えることができます。
最終的には何をどう習うかですべてが決まってしまいます。
5 どんなレベルでもゴルフは楽しい
ゴルフはあまり下手だと当たらずにイラ立つことがあります。
また、あまり上に行っても緊張などのメンタル的なストレスが増えます。
一番楽しい時期は80台で回っている時期だと言われています。
ただ、それぞれのレベルに応じての楽しみ方がありますので
目的や目標に応じて内容を変えればいくらでも楽しむことができます。
最初は球が真芯に当たる快感を味わって
ゴルフが楽しいと感じたら、その割合を増やして
上級になると芯は外さなくなります。
まずは芯に当て易い打法を習得し
ゴルフが楽しくてたまらなくなるまで上達することです。
6 どのくらい時間とお金を使えるか・・
同じ内容を最高のレベルで習ったとしても、それをどう消化して定着させるかは
自分自身の練習量によります。
習得したスイング打法はできれば週3~4回練習場で反復し
一時期に集中して早く定着させることが大切です。
基本動作の習得期間はできる限り反復練習をして
崩れては治し、崩れては治ししながら固める必要があります。
基本動作は本来習ってできるようになっても、定着するまでは忘れます。
また、知らないうちに崩れてしまって元に戻ります。
ほとんど毎日が勝負になりますので、練習量によって上達のレベルに差が出ます。
7 情報の混乱が足を引っ張る
雑誌の情報はほとんどがガセだと思ってください。
面白おかしく書いたり、人目を引くために逆のことを書いたり
取材によって記事を書く人達は内容から察するに、おそらく中級クラスだと思います。
また、レッスンプロの理論でも、打法が違ったり、時代が違って
真逆のことを教わることもありますので要注意です。
サイトでもスイング理論で論争が絶えず、
不快な思いをすることもありますが、
やはり中級クラスのレベルの人達の論争がほとんどです。
また、練習場でも教え魔という人達がいます。
ちょっと当たるようになると自分の打法を押し付けようとします。
特に女性には煩く付きまとって来るようです。
ただ、こういう人達は自分よりも上手いと思った人には言わないようです。
打法は何種類もあります。
時代によって進化していますので、スイングを見ると
どのくらいの時代に流行った打法かが分かります。
年配の方達の教える打法は昔流行った打法が多く、
若者には受け入れられないこともあります。
ただ、どんなスイングも間違いではなく、目的や目標に応じて選択することで
大切なのはどんな打法でも完成度によってスコアが左右されるということです。
大切なことはやたらな情報は鵜呑みにしないことです。
8 スイングで一番大切なことは安定性
ショットはどんな打法でも定着して安定しないとスコアは良くなりません。
ゴルフは打ったショットのすべてがスコアに加算されますので
野球のように空振りやファウルが許されません。
安定性とはいかに失敗せずに毎回同じことができるかです。
何発中の1発ではなく、打った全てがスコアになりますので
ミスが少ない人ほど上級者ということになります。
ただ、どんな打ち方でも安定さえすればシングル級には成れるのですが
へっぴり腰でシングルになるか、欧米のトップ・ツアープロのきれいなスイングで
安定させるかは個人の選択となります。
9 ゴルフは100%物理、100%メンタル、100%運?!
ゴルフは最初は100%物理で数学です。
どの角度でどう打てばどこに行くというのは気持ちの問題ではありません。
レッスンプロが教えている時に「良く球を見てろ!」とか
「サッと上げて、サッと降ろせ!」などと、分けのわからないことを言っていますが
ゴルフは擬音でも精神論でもありません。
そして、70台をコンスタントに出せるようになるといつしか
100%メンタルだと思う時期がきます。
そして、トッププロ達の中には100%運だという人もいます。
それぞれのレベルに応じて何が大切で勝負を左右するかが良く分かります。
初心者は100%物理で習得し、100%物理で上達します。
10 習得することが五万とある
ゴルフはフルスイングだけではありません。
チップショットは5Yから20Yほどの距離、ピッチショットは10Yから50Yほど
コントロールショットは40~120Yほどの距離を打つ打ち方で
フルショットができない状況下や引き出しの一つとして使います。
また、バンカー内ではバンカー用の打ち方、林から低く出すパンチショット
将来的にはグリーン裏から高く上げて止めるロブショット
などの打ち方を習得する必要もあります。
そして、それぞれの打ち方をどのような状況下で使うか、芝質によって
球が浮いているか沈んでいるかで使い分けたり、向かい風か追い風かでも
またショットの種類や弾道の高さを変えて打ちます。
特にパティングは生涯納得することがないといいます。
ただ打った数だけカップに近づくと言われており
基本だけ習えばあとはどれだけ練習できるかの世界です。
ショートゲームを練習できる練習場が極端に少ないので
ゴルフ場に行った時にはゴルフ場の練習場でできるだけ練習しましょう。
練習場で良く見かけるのですが、当たらなくてイライラしながら
思い切り振っている人がいます。
思ったようにできない時はかなりのフラストレーションですが、
原因はなぜ当たらないかを教えてもらっていないことにあります。
ゴルフを辞める人の一番の原因は上達しないからです。
この当たらないという状況を打開するには
なぜ当たるのかを習うことにあります。
どうすれば当たるのかを教えてもらえば、なぜ当たらないかが分かります。
どうして良いかが分からないから辞めてしまうのです。
一番大切なのは思考です。
思考が変われば行動が変わります。
そして心構えが変わり、姿勢が変わり、価値観が変わり
真剣みが変わってきます。
ロケットで月に行こうというのに、宇宙工学を習わず、数学を習わず
物理を習わずして、ただ鉄板を叩いてロケットを手作りしているのでは
誰が見ても無理だと分かるのですが、ことゴルフに関しては
ほとんどの人がその状態なのに気がついていません。
ゴルフ歴40年のシングル級の方に体の張りを強くして打ってもらったら
一発目からスライスが治り、ミート率が上がり、飛距離が出て
「目からウロコです!」と喜んでおられました。
40年間、違うスイング理論で打っておられたのですが、それよりももっと良い
スイング理論の技があることを40年間知らなかったのです。
実にもったいないとしかいいようがありません。
ゴルフは最初からまともなことを習っていれば、3年でプロのテストを
受けることができるくらいに上達する可能性があります。
グレッグ・ノーマンは高校時代の3年間でプロの資格を取っています。
試行錯誤するには人生はあまりにも短か過ぎます。
全ては何を選択するかでゴルフ人生が決まります。
ラベル:
上達の秘訣
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