2013年11月25日月曜日

ゴルフはなぜ基礎練習をしないのか?!


卓球や野球は基礎練習をしかりとやります。
また、武道は受身や型から入ります。
ゴルフはなんで最初からフルショットするのでしょうか?

ろくに練習もしていないうちにいきなりラウンドに連れて行かれたり
基本動作も知らずに好き勝手に打っている人が大勢います。

それは日本ではまだゴルフは歴史が浅いからなのでしょうか。
練習方法や訓練のノウハウがなく、我流で独自の持論を展開し
勝手な方法で練習をしているのを良く目にします。

ゴルフは地球上で一番難しいスポーツだとも言われるほど難しいので
あまりにも頂上が高すぎて、その難しさに気がついていない人や
気がついていてもノウハウがないので試行錯誤しているのかも知れません。

ピアノはバイエル、ソナチネ、ソナタなど、順番にドリル曲を弾いていくと
知らないうちにどんどん上達して誰でもやればできるように
基礎練習のカリキュラムが出来上がっています。

ゴルフも同じように基礎練習などのプログラムが出来上がっているのにも関わらず
それを知らない人があまりにも多いことに驚きます。


スクールやレッスンプロに習うと、ほとんどの場合フルスイングをさせて
先生と違う動きをした場合にはダメ出しをするのがレッスンになっており
それにいい加減疑問を持つゴルファーが最近急上昇しています。

わずか1秒ちょっとのスイングの中に、100以上のポイントがあり
その全てをクリアしないと基本動作を習得したことになりません。

そして今度はその基本動作の定着練習を行うのですが、
最初の1年間はいつ崩れてもおかしくない状態ですので
崩れては治し、崩れては治すという作業が大切です。

また、2年目、3年目でも同じように忘れたり、迷ったり、癖が出てきたりで
崩れたらすぐに修正しないと、間違った動きを固めて
それが新たな癖となって抜けなくなっていきます。

ショートゲームやパティングは実践の経験値が物をいいますが
理想的なフルスイングを習得するには、100ポイントの基本動作を習得し
定着させて安定させることが重要です。

フルショットはスピードとパワーを十分に発揮させた
ダイナミック、かつパワフルな打法を習得し、
勝負は二打目から・・と思えるようなゲーム展開にしたものです。

それにはスイングの基本動作を分解して、課題をできるだけ少なくし
その細かい動きを体に覚えさせながら、徐々に大きくしていく分解ドリル方式が
基礎練習としてカリキュラムになっています。
これがゴルフのバイエルです。

初心者がフルスイングを真似ても、50以上のポイントはできていません。
その残りの動きを一度に全部できる人は皆無ではないでしょうか。
せいぜい2,3ヶ所を意識して振るのが精一杯ですので
そのような方法で上達する方が不思議なくらいです。

スケートを始めた人が、いきなりトリプルアクセルをさせられて
ダメ出し方式で出来るようになるでしょうか?
ゴルフは最初からそれをさせられているということです。

野球にしても、体操競技にしても、柔道や空手などにしても
世界レベルに達している競技は長年の基礎練習や訓練をしています。
ゴルフが世界レベルでないという理由はこの辺に原因があるのかも知れません。




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