2013年12月10日火曜日

パティングの迷路


ゴルフの名手、ラリード・サンシュベール曰く

「上達すればするほどに無数の道が見えてくる」と言い残しています。

多くの先人達が「パターだけは生涯の課題だ」として
その奥の深さを表現しています。

「パティングは上手くなればなるほど迷路に入る」と彼女はいうのです。


彼女はさらに

「打った数ほどカップに近づける」

「無心に練習するしかない」

「外した数だけ研ぎ澄まされる」 と続けます。     ~ゴルフの女神より




アメリカのコースの話ですが、上りのパティングで
異常なまでの傾斜のグリーンがありました。

グリーンの下のカラー7mほどにつけたのですが
カップの近くまで行って止まらずに、そこからまた
下ってカラーまで戻って来るのです。

人によっては15回も打った人がいたのですが
真下に付けた人は一回で入ることも稀ですがありました。
横下につけた人は行ったり来たりで
相当な曲線のラインをワンパットで入れるか
一度、真下のライン上に真横に打って、そこから直線ラインで狙うか
しかありませんでした。

後で良く考えてみたら、これは果たしてゴルフなのだろうか?
という疑問が生まれました。

また、上につけたら触るだけで動き始め、どんどん加速して
やはり一番下まで落ちてくるグリーンもありました。

受けグリーンなのでスピンなしでも良く止まるグリーンでしたが
手前はバンカーが大きな口を開け、アゴが背の高さまでありました。
ピンが手前の時にはパーで上がるのが大変困難でした。

このどちらもパブリックのどうでも良いコースで
プロが戦うような名門コースではありませんでした。

下から打って止まれば良いのですが止まらずに
また戻って来るような設計やコース設定は果たしてありなのか
競技委員会ではどのような基準を設けてあるのかが疑問です。

もしこれがありだったら、3パットどころか、そのうち
プロの試合でも10パットとかする人が出るような設定にすることも可能です。

また、グリーンは傾斜だけではなく芝目もあります。
高麗芝やバミューダなどは芝目が強く、少しでも伸びると
とんでもないことになります。

ゴルファーの腕が上がれば競技委員会はコース設定を難しくし
難しいコースを攻略すれば、また難しくなるというイタチごっこが現状です。
したがって、ゴルフにはコース記録はあっても完全試合がありません。

ゴルフは終わりのない宇宙の旅なのか、苦しみながら沈む底なし沼なのか
それはこちら側がどう受け止めるか、どう考えるかによるかと思います。




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