2013年12月25日水曜日

ゴルフに縦割りですか?!


日本の縦割り社会は長年常識とされていますが
世界から見ると封建的に見えることがあります。

縦割り方式は上が良ければ、下は全て良くなるのですが
上が悪いと下も全て悪くなってしまう可能性があります。
内容や実力、信頼や尊重などとは別の形での
いわゆる独裁的な上下関係で感情が入ることもあります。

歌舞伎や武道など伝統的な、長年の歴史のある芸術やスポーツは
長年の技術や知恵の蓄積を伝承することでそのレベルを守り、
出来上がった物を後世に伝えることができるのですが
新しいスポーツやダンスなどはどんどん進化している最中ですので
常に新しい技や動きなどが出尽くすまでは吸収したり切磋琢磨して
お互いを磨き合うことも大切です。


ゴルフは一説には600年の歴史とも言われてはいますが
盛んに行われるようになったのはこの100年程度です。
日本では大衆のスポーツになったのはバルフ以降で
それまではお金持ちの道楽として一部の人達のものでした。

空手やピアノなどのもっと長い歴史のある物はバイエルや武道は型などを使い
教えること自体がプログラム化しており
基礎練習をさせて誰でもがある程度のレベルになれるように出来上がっています。

ところがゴルフはまだまだ日本ではその歴史も浅く、
基礎練習すらしない、遊びとかゲームと同じ扱いにされ
野球などに比べて層が薄く、レベル的に30年ほど欧米に遅れているようです。

最近では高校や大学などのゴルフの部活によって
益々縦割り形式になりつつあります。

最近は動画などが自由に見れるようになり、
その差が縮まるかと思っているのですが、
先日の書き込みでは、「最近の研修生は先輩のいうことを聞かずに
タイガーウッズのスイングを目指しているからと言う」との書き込みで
それに対して、「後輩が先輩のいうことを聞かないのはおかしい」
「そんなやつは辞めさせろ」的なコメントが堂々と書かれていました。

これが日本社会なのかも知れません。
これが進化している新しいスポーツの弊害になっている一番の理由で
発展を妨げているとしたら大変大きな問題です。

世界のスポーツ界は実力主義です。
利権や肩書き、先輩後輩などで差別したり抑制されるべきではありません。
ところが、縦割り社会では先輩がなぜか偉いとされ、言うことを聞くのが
当たり前だとされています。

我流で習得したゴルフの技術を、それがいつまでも通用しないことを知らず
新しい進化に取り残されているにも関わらず、それを後輩達に押し付けて
日本のゴルフ界の進展を阻害しているとしたら大変なことです。

若手のモダン打法を習得したがっている有望な選手達は
諸先輩達の古い動作に反抗しながら細々と欧米の最新の打法を習得しようと
肩身の狭い思いで必死で戦っているのかも知れません。

石川遼選手の出過ぎた釘によって、その諸先輩達はほとんどが黙っていましたが
一部では妬みや悔しさで批判する人もいました。

遼君でもまだ欧米のモダンスイングを完全コピーできている訳ではありませんが
トップで止まらない速いスイングはその諸先輩達に言わせれば常識外の動きなのです。
世界のスイングはトップで止まる人はほとんどいません。

TVの解説でも、しまいには2013年の年間王者のトップで止まらない打法を
3日間批判し続けた解説者もいました。(4日目はトップだったのでしませんでしたが)

中には青木功選手のように、ラウンドリポートをしながら少年のように
「凄いね~見ているだけで楽しいよ~!」という素直に欧米の選手達を評価する
素直な人も沢山いるのですが、中には先輩面をして
自分の打法が唯一正しいのだ・・と主張したがる人もいます。

やはり、スポーツ界は実力だけで上に行ける社会にして欲しいものです。
先輩に気に入られて、カバン持ちをしないと上に上がれないのでは
日本のサラリーマン社会と何ら変わりありません。

ゴルフのような西洋の新しいスポーツは実力主義かつ進化や
新しいスタイルを尊重するような平等な扱いが必要なのではないでしょうか。






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