2013年12月26日木曜日
ショルダー・プレイン
肩の回転軌道をショルダー・プレインといいます。
基本的には肩は軸に対し、終始直角に回るのが
人体構造的には一番シンプルなのですが、
より物理的に正確な軌道はスイングプレインに対して並行な軌道です。
ただし、この方法は難易度が非常に高いために
究極を追求されるゴルファーには良いのですが、
アベレージゴルファーにはあまりお薦めできません。
原理はこうです。
パティングの時に、ヘッドを直線軌道でスイングさせるには
前傾角度を90度に曲げて、お辞儀をするような形のまま
肩を背骨に対して直角に回転させると、ヘッドの軌道も直線を描くことになります。
これは物理的な理論でいえば理想的な打ち方なのですが
腰を痛めたり、見た目が悪いことなどであまり採用する人がいません。
(ミッシェル・ウィーがやっていたのは見たことがありますが・・)
この原理はヘッドの軌道角と、ショルダープレインが一致しているために効率が良く、
ヘッドが直線に移動するので、どこで当たってもスクエアになります。
ところが、このショルダープレインを前傾角45度でも作ることが可能です。
ジャック・ニクラウスは両肘を曲げて、フォローで左肘を抜いて直線の軌道を作り、
パティングの名手と言われたベン・クレンショーは打ち上げ軌道にして
フォローを直線にしてパティングしていました。
この打ち上げ軌道とは側傾を大きくした上にフォローで左肩を上げる動きが入っています。
軸に対して直角の軌道を外れた、上下運動によるショルダープレインです。
直立して両肩をシーソーのように上下させると
地面に対して肩のラインは垂直に動きます。
これを前傾45度で、肩の回転にプラスして上下運動を加えると
ショルダープレインはヘッドの軌道とほぼ同じ軌道で動きます。
スタック&ティルトのショルダープレインもこれと同じで
テイクバックでは左肩を下げ、インパクトでは右肩を下げて
どちらの肩もしっかりとアゴの下に入るようにすると
ショルダープレインはほぼスイングプレインと一致して
物理的にはシンプルで効率の良い動きになります。
また、ほとんどの打法のインパクトは肩のラインが球を向いた角度になるような
形になることが多く、物理的に効率の良い軌道での回転になっています(写真)
パティングでどうしてもヘッドが直線ではなく円弧を描いてしまう人は
この方法で直線にすることができ、ピッチショット、チップショットなども
肩の上下運動によって直線軌道を作ると、より精度を上げることが可能です。
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