ライ角とは地面とクラブシャフトのソケット側の角度をいいます。
これはクラブ自体のライ角と実際の地面とシャフトの角度の2種類あります。
クラブのライ角調整とは実際のライ角を測って、その角度に
クラブのライ角を曲げて合わせることです。
したがって、アドレスでソールした時の実際のライ角は
打つ時のライ角ともまた違いますので、それぞれのインパクトの時の
角度を計測する必要があります。
工房では実際に本人がそのクラブを握って、アドレスではなく
インパクトの形を作ってクラブのライ角を測るか
実際に打っている時の角度を機械で測るのが正しい方法です。
そして、トウが上がっているか、ヒールが上がっているを見て
ソールが地面に水平になる角度に曲げてもらいます。
これは打法によって異なりますので、計測器のない工房では
アドレス時のライ角からの想像で曲げる場合がありますが
せめてインパクトの形を見てから決めるべきです。
たとえば、アームシャフト角を真っ直ぐに伸ばして180度にして打つ人は
フルアンコックをしてアドレス時よりもかなりアップライトに曲げる必要があります。
下の写真は65度ほどになっており、実際に打つ時のライ角はこれだけ違っています。
また、トウダウンしているのがお分かりでしょうか。
インパクトの形を作って測っても、さらにトウダウンする分
クラブのライ角をアップライトにする必要があります。
インサイドイン打法などのインパクトはアドレスの再現とした打法では
アームシャフト角はアドレス時とほぼ同じなので、それほど曲げる必要がありません。
実際にはこの中間の人もいますので、人によって角度が違ってきます。
クラフトマンによってはこの違いを考慮せずに長年営業している人がいて
想像での角度にしか曲げてもらえないこともあります。
クラフトマンは自分の持論を中心に調整するのではなく
その人の身長や体調、そして打法などによって調整を変える必要があり
しっかりとした計測をするか、ゴルファーが希望する調整を行うべきです。
シャフトを10g重くするとダフるから貴方には70gは無理だとして
60gを奨めて来るクラフトマンにその理由を聞いたら
総重量が重くなってアームシャフト角が伸びるためにダフるというのです。
上の写真のように、インパクトでアームシャフト角を伸ばしている打法を知らず
伸ばさない打法を基準に主張しているということです。
打法に関しては数知れないほどの種類がありどんどん進化しています。
世界最先端の技法やモダンスイング自体、また日本では知られていない中、
ツアープロですら知らない打法も沢山ありますので、
お互いにその専門分野を守って、実際にクラブを使う人に合わせた調整が
必要ではないかと思います。
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