2014年12月28日日曜日

なぜ三軌道一面化が必要なのでしょうか?


Question

なぜ三軌道一面化が必要なのでしょうか?
手は縦、肩は横に回転すれば当たると思うのですが・・


Answer

どんな打法でも当たります。
問題は速度を上げた時にその動きがどうなるかです。

その昔の打法はチャーシューメンでゆっくりでしたので
縦と横の動きのタイミングを合わせるのはある程度練習すれば
さほど難しくはありませんでした。

ところが、タイガーウッズ以降はスイングのテンポが速く
飛距離も同時に280Yから320Yが要求されるようになり
世界のトップクラスはスイングが速くなってきました。

軌道にはヘッドの軌道、手の軌道、そして肩の軌道の3つがあります。
この3つが個々に違った軌道を作ってストロークをしても
速度や角度などがぴったりと合えば芯を捉えることができます。

ところが、肩は背骨に対して直角に回転すると
手の軌道から見ると水平に近い軌道になっています。
この動きを速くすればするほどヘッドも遠心力で水平に回ろうとし
球の外側を通ります。

したがって、普段の速度で当たっている人が、速度を上げると
自然に外回りしてヒールトップしやすくなります。
朝一のティーショットなどで緊張してテンポが速くなって
左にチョロというケースがこれです。

それで肩の水平の軌道を、できるだけ縦軌道にすると
ヘッドや手の軌道角に近くなります。

理想はこの3つの軌道が一平面上を移動することなのですが
もし、これができたらいくら速度を上げてもヘッドは軌道上を走ります。
むしろ、肩の軌道が球を向いていると、遠心力によって
ヘッドが球に向かって行く軌道に修正されます。

ただ、人間の体はこの三面を一体化させるのが困難で
トップでは三つが一面上にあっても外を向いていて(球がその平面上にない)
ダウンスイングでビジネスゾーンに来てから初めて球がプレインに乗る角度に
することでこれを可能にしています。

日本の主流であるオーソドックスなスイングで
飛距離を必要としない場合にはこの一面化もあまり価値がありません。
むしろ、中期の高い位置までトップを上げて
落下力を利用した方が飛距離がでるかもしれません。

三軌道一面化は90年代以降の新しい世界レベルの
パワフルで速いモダンスイングをされるゴルファーにとっては
ヒールトップを防ぎ、ミート率を上げる大切な技になるでしょう。











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