2015年9月14日月曜日

パットの距離感がつかめません


Question

パットの距離感がつかめません。
どのような練習が良いのでしょう。


Answer

距離感はいわゆる慣れですので経験が必要です。
クラブが自分の体の一部になるまで振って、手で投げるのと
同じ感覚で打てるようになるまで練習することが一つあります。

ただ、それでは何年も掛かってしましますので、最初は計算です。
最初と言っても、実はトッププロでも感覚と計算の両方を使い
環境の変化に即対応できるようにしている人もいます。

これは試合中に雨が降ってグリーンが急に遅くなったり、
会場によって9フィートから14フィートほどの速度が違うため、
感覚だけだと距離感が狂ってしまうことがあるからです。

マスターズ帰りの日本のプロが2週間は毎日ショートしていた
という話は良く聞きます。
また、シニアの試合でトッププロ達が途中で雨になったときに
全員何度もショートしていたことがありまあした。
「分かっていても打てない」というのです。
感覚はすぐには変えられないということなのです。


さて、ではどのように計算するのでしょうか?
それはまず、一定の速度、力、振り幅で毎回同じ距離が
打てるようにその動きを安定させて基準を作ります。

この作業はご自宅のジュウタンでも練習用マットでも構いませんが
できるだけグリーンと同じような速度の物を選んでください。

まず、両足のスタンスを30cmとし、球を真ん中より
1~2個分左に置きます。
そして、バックスイングでフェイスが右足の内側に来た位置から打ち
5歩先まで転がるように力と速度を決めます。
これが自分の基準です。

そして、その基準が一定になったら右足の外側までテイクバックし
そこから同じように振ると10歩の距離まで転がります。
そして、さらに、その位置から足の幅一個分さらに大きくすると
15歩分の距離がでるのが目安です。

本番前の練習場グリーンでは、この5歩分を自分の基準で打ってみます。
すると重いグリーンの場合にはショートし、速いグリーンはオーバーします。
この度合いを見て、ここのグリーンは2割増しとか、1割減として
決して強さや速度を変えるのではなく、ふり幅だけ調整して距離を合わせます。
(この場合スタンス幅を変えて目安にしても良い)

また、午後一番でも練習グリーンに行って同じことをすると良いでしょう。
その日の日射量と芝質によってはかなり重くなっていることもあり
調整が必要になることもあります。

あるいは日陰のグリーンと日向では速度が違いますので
割り増し量を増やしたり減らしたりして調整します。
重いグリーンの場合いはカップの先に仮想のカップを作って
そこに届かせるように打つと基準を壊すことがありません。

まずは一定の距離を毎日打てるように基準を作り
一定距離を安定させることからはじめましょう。

そして、中級になったら逆に感覚だけで入れる練習をします。
練習グリーンでカップを見たらすぐに打って距離を出す練習です。
これはクラブが体に一部になるために必要な練習です。

そして上級になったら、また感覚と計算の両方を使って
より正確に打つ練習を実践ですると、
突然のグリーンの変化にも対応することが可能となります。










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