Question
身長150cmの女子ですが、
ドライバーを切った方がいいといわれています。
クラブを短くしても良いのでしょうか?
Answer
はい、ご自身の体格に合わせたクラブに調整するのは
イニシャル・フィティングとして長さだけではなく、ライ角や
シャフトの硬さ、ウエイトバランスなども統一する必要があります。
クラブは北欧が発祥で、長身の白人が基準で
100年ほど前に今のようなセティングの原型ができました。
その当初でも180cmを越える白人が対象で作られたのが
42インチのドライバーです。(当時は41インチDRもあった)
アイアンからの流れで一定の長さの差を規則正しく作り上げ
クラブ理論はこのころに完成されていたのです。
ところが、その後DRは43.5インチとなり
現在では45インチが標準だというようになり、その理論は
変えられ、利潤目的のクラブに進化しているのです。
メーカーは良いクラブではなく、売れるクラブを作っています。
150cmの人と190cmの人が同じ長さのクラブを使うこと自体
大きな問題なのですが、それを問題にされると
メーカーは色々な鋳型を作らなければならず、コスト的に採算が合わず
身長の差でライ角を変えようと奨励したのがPING(ピン)という会社だけです。
ただ、長さはアイアンで1インチ前後であとはライ角で5種類に分けたのですが
長尺ブームで変化し、結局時代に合わせて4種類のカラーチャートが作られました。
http://www.golf-okamura.com/golf/ping_sokutei.html
長さの違うDRを作るとすると、ヘッド自体の重さを変えなければなりません。
最近は錘を交換できて、重量を変えるようになったのですが
鋳型が増えればそれだけ儲けがなくなってしまうので
できるだけ最小限に抑えるために、シャフトの長さもある程度で制限しています。
180cmの男性が42インチでプレーしていたのに
150cmの女性が45インチだと前傾角度や球との距離が変わり
無駄に難易度を上げていることになります。
男子でも43~44インチ、女子は男子用のクラブのシャフトを切って
2インチほど短くし、ウエイトバランスを戻すなら鉛を貼り
軽いままで打つならそのまま打っても構いません。
力がある女性であればD2に戻しても良いのですが
女性用のクラブは通常C0~C5程度ですので
中にはB台で打っている女性もいますので
男性用を切ったまま鉛を貼らずに使うと良いでしょう。
ただ、セットとしてほかのクラブとウエイトバランスは合わせる必要があります。
ご主人が良く奥様のクラブを振って使いやすいとかいうのですが
それは女性用はシャフトが短いからです。
決して柔らかいからではなく、短い分ミート率が上がるからです。
長ければ飛ぶとしたメーカーの販促理論もそろそろ終わる時期です。
これからは短い方が良く当たるというゴルファーの意見が増え
メーカーもその風潮に合わせた製品を出すようになると思います。
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