2016年4月21日木曜日

スクールに5年も通っている人は何を習っている?


Question

レッスンで動作を教えてもらうのにどのくらい通ったら良いのでしょうか?
人にもよるとは思うのですが、ドンくさい自分でも
10時間も個人レッスンを受ければ、ほとんど全てがカバーされると思うのですが
のでしょうか?


Answer

シンプルスイングの基本動作でしたら、ものの10分もあれば習えます。
これは一番簡単な打法ですので、グリップ、姿勢、振り方の基本だけで
どうやってヘッドを球に当てるかだけの内容になります。

しかし、これを定着させなければ使い物になりません。
振り方が分かっても、実際に毎回同じようにも振って当たらないのです。
そこで、どうやって毎回当てるかというと
それは体がその動きを覚えるまで反復練習によって
潜在脳に記憶させる作業が必要です。

ところが、定着にはおよそ3年近く掛かります。
普段の生活ではやったことがない動きですので、ちょうど外人が
お箸を使い始めるようなものです。

子供の頃からお箸をつかっている人にとっては
さほど難しいことではないのですが、初めて大人になってからでは
それなりに定着させる期間が必要だということです。

そして、その定着期間は打法の難易度にもよります。
お箸を使うのか、スプーンで食べるのかの違いのようなものです。
また、定着期間には忘れたり崩れたり、癖がでてきたり勘違いしたりで
最初にやっていたことと違うことをするのが人間です。

また、自分がやっている積もりでも、実際には違うことをやっていたり
やっていないつもりでも余計な動きが入っていたりすることがあるのです。

この3年間の間にちょっとでも違う動きが入れば、それを定着させてしまい
今度はその動きが悪い癖となって定着してしまうのです。

したがって、新しい動きを定着させるには、毎回同じことをすること、そして
間違ったらすぐに修正して正しい動きで反復をすることなどが重要なのです。

これは一人でできないことはないのですが、誰かに診てもらながらでないと
その場ですぐに治せずに遠回りしたり下手を固めることにもなりかねません。

さらに、基本動作だけではDRで150Y~200Y程度しか飛びませんので
これをある程度定着させながら、今度は飛距離を出す技術を一つずつ取り入れ、
同時に定着させていきます。

この飛距離を出す技術は15種類ほどあり、ドラコン用はそれ以上あります。
これらの技術は習ってもできない人がいるほど難易度が高い物もあり
全てを習得するとマキロイ打法として320Y~340Yは出すことが可能です。

また、ドラコン技術を全て取り入れて筋肉をつけえば400Yは飛ばすことが可能ですが
普通のゴルフでは飛距離を多少抑えて方向を良くします。

このマキロイ打法の技を全て習得し、全てが連動でできるようになるには
初心者では3~4年、上級者でも半年から2年くらいは掛かります。
これができてから定着にさらに練習が必要です。

この間に修正を繰り返し、癖を抜くドリルを教えてもらい、修正法を習得し
打感によってそのつど自分で治せるようにする必要もあるのです。

スコアはこの一つの打法が定着し、安定してからですので、
改造する人は一旦崩して、また一からやり直しになります。
したがって、最初から300Y飛ばさなくても、マキロイ打法の
基本動作を習って200Yから始め、一つずつ飛ばす技術を習得し、
それらが定着すると将来的には基本動作を変えずに300Y以上出るようになるのです。

ちなみに、このマキロイと同じ動きを教えてもらうには10分では済みません。
シンプルスイングの10倍は難易度が高い打法ですので、それだけでも
時間が掛かり、タイミングを合わせ、方向を調整し、精度を上げるだけでも
簡単ではありません。
おそらく、真似できない人の方が多いでしょう。
ましてや、そこから定着練習がさらに必要なのです。

スクールなどは長く細くで、5年経っても上達しないという人がいますが
要はレッスンの内容です。
グリップなどの基本だけは教えてもらえますが、飛距離を出す技は果たして
いくつ教えてもらえるでしょうか?

また、先生が代わったりすると反対のことをさせられたり、癖を取る方法や
ダメ出しだけで、どう動くのかを教えてもらえずに試行錯誤するなど
1時間のレッスンで5分程度指摘されても、あまり期待はできないでしょう。

何を誰にどう習うかで全てが決まってしまいます。
















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