Question
モダンスイングを習得したく、自分なりに工夫しているのですが
もう一つ良く分からないことがあります。
弓とムチを使って打つという説明があるのですが、
これは具体的にどういう動きでしょうか?
Answer
弓とムチは体の使い方です。
バンプ時のタメを作る方法で、
切り替えしからインパクトの間の動きです。
弓とは足から肩までの間の胴体をしならせて、弓状にすることです。
そしてムチとは脚からヘッドの先までがムチのような動きをすることです。
弓道の弓矢を思い浮かべてください。
脚、胴体全体がしなって弓になり、エネルギーをタメるのです。
本来弓は紐を引っ張ることで曲げられ、そこにエネルギーがタメられます。
そして、紐をはじくことで弓のエネルギーが一気に放たれるのですが、
この場合は捻じれた体を弓状にすることで体に張りを作り、
自力でパワーをタメる仕組みです。
その弓の作り方は3つです。
1 捻転 (テイクバックによる捻じり、腰の開きの捻転)
2 しなり (頭を残し、体重移動する、腰を左の壁にぶつけてしなる)
3 圧縮 (沈みや自力による収縮)
捻転とはバンプでの腰の開きです。
腰を開くために左脚を伸ばすと腰の突き出しが楽になります。
ただ、蹴って左膝を傷めないように要注意です。
膝に衝撃を与えず、寸止めで伸ばします。
体重移動をしながら左のお尻を後ろの打席方向に突き出すと
左の腰は45度斜め後ろに移動します。
これが腰の開きになります。
そしてこのバンプの腰を開く時に同時に左の膝を伸ばし、
頭を残して体重を左に移動すると
結局胴体は捻られたまましなりで脇が反る形になります。
このしなりもエネルギーをタメることができるのです。
そして、この捻りながら曲げた胴体を沈ませたり、
左腰は左膝を伸ばすことで上方向、上半身は下方向に自力で圧縮すると
さらにタメが大きくなります。
これが圧縮です。
松山選手は捻転としなりだけでタメていますが、マキロイや
タイガーウッズなどはこれに沈みの圧縮を入れてさらにパワーを出しています。
この三つの動作をインパクト寸前に行って
タメたパワーを一気に放出することでHSが上がり
インパクト時のパワーが生まれるのです。
また、ムチとは、体の足から胴体、腕からヘッドまでをムチとして
下から上に動きを伝えていくことで、ちょうどムチの動きのようになり
先端にはかなりのスピードが出るという原理です。
足の先からクラブの先までをムチとして、ヘッドがピューっと
高速で飛んで行く動きと、それを加速させる弓矢の動きが連動すると
腕の力をほとんど使わない、体だけの力でHSを上げることができるのです。
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