2016年5月18日水曜日

左脇腹に張りを感じるのは正解ですか?


Question

ゴルフのバックスイングをするときに左脇腹あたりに張りを感じますか?
感じるのが正解ですか?


Answer

張りはゴルフにはとても大切な要素です。
左脇腹は特に一番張りを感じる部位で、この張りで
飛距離が変わってきます。

手振りのアマチュアにはほとんど関係ないのですが
体を使って打つ効率の良い打ち方をされる方には
張りは当然感じられることだと思います。

ただ、その量とタイミングはそれぞれの打法や個人によって違います。
オーソドックスな打法では切り替えし直後に腰がスライドし
頭を残しておけば、体は弓になって左の脇に張りができます。

そしてさらに腰を開けば、もっと張りがでます。
切り替えし後のバンプで左腰を引いて腰を引き、
体を捻転させながら体を弓にする打法ならもっと飛距離が出るのです。
そしてこのバンプ時に踏み込みの沈みによる圧縮があると
インパクト直前に張りはかなりな物となり、大きなタメができるのです。

したがって、このバンプ時の張りは、切り返しまでは体がかなり緩んでいても
トップで休憩したとしても作ることができる張りということになります。
ただ、その分軌道はブレ易いので、テイクバック時から
この張りを作る方法を取り入れたのがモダン打法なのです。

この張りはワインディング、あるいはコルキングと呼ばれ
腰を止めた状態で肩を回していくために、最初から張りを作る方法なのです。
この手法は80年代から始まって、現在欧米のトップ選手でやっていないのは
フィルミケルソンだけかも知れません。

クラシカル時代から中期にかけての打法は、腰をテイクバックで45度回し、
右股関節に体重を乗せるというフォームだったのですが
タイガーウッズ直前辺りから腰を止めて、あまり回さない打法が流行し
それが現在では教科書になっているのです。

したがって、テイクバック時から腰を止めたまま勢いを付けて上げ
トップでは止まっていられないほど張りができ、トップでぶつかって
戻って来る勢いも利用してダウンスイングをするためにスイング速度が
中期と比べてかなり速くなったのです。

日本では未だにこの手法を取り入れている選手やコーチがいないのが不思議です。
デイビスラブなどの打法を見れば分かります。
彼がデビューした時期には、すでにワインディングは指導され
アメリカでは新しい打ち方だと騒がれていたのです。

このワインディングの張りは、1~10のスケールでいうと、
ザックジョンソンが10でマキロイは7~8、ジェイソンデイやファウラーは
8~9といったところでしょうか。
ただ、マキロイは右脚の蹴り幅が大きいので、バンプの張りが彼らより多く
タイガーウッズは沈みによるバンプの張りが一番大きな選手です。

このように、張りとはエネルギーがたまっている状態ですので
このハリを使って打つことで飛距離がでるメリットだけではなく、腕の力ではなく
体全体の力で打つことで大変効率の良い振り方をし、ブレをなくして
ミート率を上げ、方向性も良くなり、安定し易いというメリットもあるのです。










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