2016年7月25日月曜日

パティングの練習で一番大切なのは


Question

家でパッティング練習をするとき、
まず第一に目標とすることは方向性の確認でよいでしょうか?
家で練習するときはマットで練習すると思いますが、
そのマットは実際のゴルフ場のグリーンの芝の状況と違うわけで、
それで距離感を合わせることを想定するのはダメだと思うのです。

実際のグリーンは傾斜があったり、馬の背になってたりで、
それを「読む」ことが大切ですが、
どんな状況でも真っ直ぐパッティングすることが第一になると思います。
「読む」ってことはまた別の練習になるかとは思います。

そう考えると、家でパッティングの練習をするときは、
距離感じゃなくて如何に真っ直ぐ打てるか、
方向性の練習と考えてよいでしょうか?


Answer

パターで一番大切なのは距離感です。
距離が違うと曲がり具合が違って方向がでません。

距離感はまず基準を作ることが大切です。
この基準とは同じ距離を同じ強さと速度で毎回打つ技術です。

まず、同じ幅で同じ力で、そして同じ速度で打ち
同じ距離で止まるように毎日練習します。

たとえば5歩の距離は球から右足の内側までのストロークで打って
そこに止まる力と速度で打つ練習をするとそれが基準となります。

そして、その力と速度で振り幅を右足の外側まで上げると
距離は倍の10歩になります。
また、さらに足の幅分を足すと15歩の距離になりますので
まずは基準となる5歩の距離を毎日打って、力と速度を一定にします。

そして、この基準ができたら練習グリーンでまったく同じに打って
5歩よりも短ければ重いグリーン、オーバーすればその分だけ速いグリーンとなり
その計算で足し引きをすれば良いのです。

同じゴルフ場でも、お天気の日は芝の伸びが早く、午前中と午後の速度が違ったり、
途中で雨が降って急に遅くなったり、日陰や日向で速度が違うグリーンがあります。

これはアプローチする時から影響していますので
どこに落ちてどこで止まったかなどを良く見ておく必要があります。

速いグリーンでも芝が伸びてくればどんどん遅くなりますし
速度によって曲がる度合いが変わってしまいます。

そして練習グリーンでは仮想カップを作って、そこに向けて打つ練習や
同時に計算で調整するように脳に指令することが大切です。

仮想カップはあくまでも感覚派のアイディアで
計算をせずに見た目だけで打つ場合に行う方法です。

通常よりも早いグリーンですと、打ち過ぎてしまうことがわかっていても
視覚情報が勝ってしまうことがあります。

そのために仮想のカップを手前に想定し、そこに入れる程度の力で打つのですが
自分では50cm手前に打とうと思っても
実際に見えるカップは50cm先ですので、脳が勝手に判断し
そこに向けての力加減をしてしまうこともあるのです。

雨が途中で降り出した試合などでは、最後までショートする選手が続出します。
特に長年の経験を積んだシニアの試合などはほとんどの選手が
何ホールも連続でショートしたりするのです。

距離感は感覚で、その感覚を育てて見ただけでその距離が打てる
という貴重な財産は、そう簡単には調整できないのです。
それが基準だからです。
その調整は計算で別に指令を出して行います。

何ホールか実際に打ってみれば速度は大体分かります。
また、ほかの人のパティングがとても重要な情報源となります。

仰る通りにライン読みの練習は現場でするしかありません。
また、曲がり具合は経験値ですのですぐに上達はしません。
曲がり具合のイメージができるまで練習が必要ですが、そのイメージは
2週間もすると忘れてしまうことがあります。

頻繁にコースに行って寄せやパティングの感覚を維持することも
大会などで良い成績を残す秘訣です。

まずは一定の距離を毎日打つことからはじめましょう。
距離感は毎日の正しい訓練によってはじめて身につくものです。










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