2016年7月24日日曜日
フォローで右腕とシャフトが水平になる打ち方
Question
フォロー(3時)辺りではシャフトはほぼ立っています。
上級者のように(3時)のところでシャフトが
ほぼ水平になる打ち方はどうすればできますか。
目標方向へ大きくフォローをとろうとしても全然変わりません。
ためはある程度できているんですが・・・
Answer
これはアンヒンジする打法か、そうでない打法かの違いで
どちらも正解です。
要するにヘッドを走らせるか止めるかの違いです。
アンヒンジとはフォローの右腕3時でシャフトが垂直になった状態で
ヘッドが走って先行するフォームです。
テイクバックの左腕9時でシャフトを垂直(腕と90度)にする事をヒンジといい、
今度はフォローで右腕とシャフトが前から見て90度になる動作をアンヒンジといいます。
米語での名詞はドアの「蝶つがい」の意味ですので、それをイメージしてください。
これはHSが上がるので飛距離が出るのですが、反面
タイミングを合わせる調整に時間が掛かります。
3時でシャフトが垂直という、フルにアンヒンジする打法は現在消えつつあります。
欧米の選手達はヘッドを走らせると不安定な事から
このアンヒンジを止めて、この部分では方向性を優先している人が目立ちます。
(ドラコン打法はここでも飛距離を優先しますが)
現在の世界の主流は3時までは一直線で、それ以降にアンヒンジが始まる選手や
あるいはザックジョンソンのように1時まで一切曲げない選手などもいます。
また、マキロイなどは4時あたりからアンヒンジが始まっています。
実際に球に影響するのはインパクト時の僅か1cmほどの接触している間
だけなのですが、インパクトでしっかりとフェイスがスクエアになるためには
4時半や3時での形を一定にするという練習で、そのインパクト時の形が
大きく左右されるのです。
最近の進化した打法では、テイクバックはシャットで上げ、
ダウンスイングはヘッドを閉めすぎないという、
フェイスローテーションを少なくした打ち方が主流になっています。
インパクトではフェイスはスクエアにするのですが、その直後に閉めるのではなく
フォローの30cmくらいはフェイスを閉じずに、直後に左手首を甲側に曲げてアンヒンジ
はするのですが直線的インパクトゾーンを作る打法です。
従来180度回転していたフェイスを120度程度に抑えると
それだけタイミングが合い易くなります。
これも方向を取るか、飛距離を取るかの選択になりますので
個人の価値観で決める問題です。
フォローは大きなほど直線に近いので、クラシカルな時代から
大きなフォローは教科書になっていました。
両肘を曲げてすぐに折り畳むフォローはオヤジ打法で、これはいつの世も
トッププロの世界では流行ったことはありません。
腰などに負担がないように、フォローは捨てるのが中高年の打法ですので
腰痛などの身体的な問題があるゴルファーはフォローは頑張らないようにしましょう。
アンヒンジには二つの方法があります。
ひとつはオーソドックスな方法で左手の平をいつまでも自分に向けたまま
フェイスを返しながら体が回転する方法です。
そして二つ目は左手首を甲側に曲げて
手の平を目標に向けて、フェイスローテーションを
控えめにしながらフォローの形を取る方法です。
後者は早めに左手首を甲側に曲げるとアンヒンジすることになり
ヘッドを止めずに走らせながらフェイスを返さないフォローを作ることができます。
世界はあまりフェイスを返さず、あまりアンヒンジしない打ち方で
3時では右腕とシャフトが一直線になる打法が流行っています。
どうしてもアンヒンジするのでしたら、左手の引き戻しや吊り上げを大きくし、
右手の落とし押しや押し込みを強くして、リリース回転を強くするために
両腕両手首を柔らかくして打つとヘッドが走ります。
また、逆にインパクト直後に左の親指でクラブの走りを止めると
右腕とシャフトが一直線になったままフォローの形ができます。
この状態で3時でリーディングエッジが垂直になる程度のローテーションにすると
方向出しをした打ち方になりますので、あえて治す必要はありません。
現在、どのような形になっていて、問題が何なのかによって判断してください。
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