2016年12月12日月曜日

キャビティー vs. マッスルバック


Question

アイアンについてご質問します。
ゴルフ初心者が使うクラブについてですが、
最初はやはりキャビティのやさしいアイアンからはじめるべきなのでしょうか。
それとも高みをめざしてミズノやタイトリストのマッスルバックを買って
せっせと練習をつんでも大丈夫なのでしょうか。

練習量や目的意識、よきコーチにつくかどうかなどにもよるのかもしれませんが、
それぞれの有利不利をおしえてください。
とくにいきなりむつかしいクラブを使った場合の問題点など
(うまくいかずゴルフがつまらなくなる可能性といったこと以外の技術的なもの)を教えてください。


Answer

MB(マッスルバック)対CB(キャビティー)で考えてみます。
違いはスイートスポットの大きさです。
MBは小さく、真芯に当たればCBよりも飛びますが
外せばCBよりも飛びません。

CBは多少芯を外しても衝撃が少なく、これに柔らかいシャフトを入れると
打感が良くなって気持ち良く打てるのですが、真芯に当たっているのかどうか
が良く分からないことがあります。

この違いはダフりトップがある中級者まではほぼ関係のない程度で
基本的にどんなクラブで打ってもスコアは変わりません。

ただ、ご本人が易しいクラブで芯を外していても分からないようなクラブで
勘違いして楽しむか、それとも芯を外しながらでも挫折に耐えながら上を目指すか、
という選択だと思えば良いと思います。


もともと、その昔のアイアンはMBしかありませんでした。
全員がプロと同じ道具で始めて、それで文句をいう人はいませんでした。

ところが、メーカーはキャビティーを出し、後にハーフキャビティーを出し
そしてポケットキャビティーを出して、今ではシングルになるまでに
何度も買い換えさせられるのです。

シャフトも柔らかい物を使わせ、上達にしたがって硬い物を使わせることで
一人から相当な金額を取れることになるのです。

経済活動が活発になるので良いことだ、と言う人がいるのですが
挫折しない人でしたら、最初から硬いシャフトのMBで始めて、
一生それを使うということも、昔は普通でした。

シャフトは硬いほど方向が正確です。
柔らかいシャフトは衝撃を吸収して打感が良いと思うか、
大切な情報を放棄している、と見るかの違いです。

上級になると、多少トウ側に当たったり、当たりが薄いなどの違いは
この衝撃によって手で分かるようになりますが、この衝撃がないと
芯に当たっていると勘違いして、距離間がつかめないという欠点があります。


そして、MB、ハーフキャビティー、キャビティー、ポケットキャビティーの順に
スピン量が減っていきます。

ただ、最近のハーフキャビティーはMBに匹敵するほどスピンが掛かる
という話も聞いていますので、一概には言い切れません。

MBを使える人は逆にキャベティーは嫌がります。
それは球が止まり難いからで、グリーンヒットしてグリーン上で
止めないとバーディーが取れないからです。

しかし、シングル級のおじ様達や道具オタクの若者のほとんどは
手前から転がして、いつかは止まるだろうという球しか打てないので
寄せワンでパーが目的の人達です。

将来的にバーディーを取りに行くゴルフをするのでしたら
MBかハーフキャビティーにして、スピン系の球を使わないと
競技などのグリーンが硬いコースではなかなか止まりません。

どのレベルを目指しているか、人目を気にするか、打感の悪さに耐えられるか
経済的な余裕や好みによって答えは変わって来るでしょう。




                      ポケット・キャビティー




キャビティー





ハーフキャビティー





マッスルバック








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