2017年6月25日日曜日

道具で飛距離は変わりますか?


Question

ゴルフの飛距離ってドライバーの違いで差が出ますか?


Answer

道具には規制が掛かっています。
規制内で作られた物には限界があるということです。

ただ、その限界ギリギリのところで戦っている物ばかりではなく
初心者用の安いセットなどは、形や見た目だけで
作られている物もありますので、玩具のような粗悪品であれば
飛距離にも違いがあるでしょうが、最近はあまり見かけません。

毎年クラブを買い替える人がいるのですが、
道具を替えて飛距離がでるようになった人はいるのでしょうか?
毎日、日替わりスイングをしているのに、その差が分かるのでしょうか。

試打会で打ってみて、これは俺に合っているとか言う人もいるのですが、
スイングが定着して、何をしても崩れないところまで安定しているのでしょうか?

DRには総重量の違いがあります。
また、ウエイトバランスの違い、重心深度や重心距離、そして
シャフトの硬さやトルクなどの違いがあります。
これらの条件によって飛距離の違いは確かにあるでしょう。
しかし、これらはフィティングの時点で調整できる事ばかりです。

球は9割がシャフトでヘッドは1割と言われています。
また、99%は腕で、1%が道具だともいわれています。

その1%の1割の規制されたヘッドでどこまで飛距離が伸びるかです。
確かにシャフトは適度に軟らかいと飛距離は稼げるでしょう。
その代わり、方向が悪くなってスコアは良くなりません。

トルクは芯を外した時に捻じれが少ないほど曲がりが少なくなって
助かったりすることはあります。
したがって重いシャフトほど安全性が高いという事になるのです。

また、シャフトは長いほど飛ぶのですが、アマチュアの力と
HSでは43インチも45インチもほとんど変わりません。
長いほどミート率は悪くなり、逆に飛ばない事もあります。
いろいろと道具によって、どういう球が出るのかを知っておくと
納得する道具が作れます。

市販の物はそのままではまず使えませんので、打ちやすい
そして方向性やミート率が少しでも良くなるクラブを
ご自身で調整によって作らなければなりません。
工房ではそれを嫌がりますので、ご自身で何をどうするかを指示し
その通りにやってくれるお店を探す必要があります。

中古のクラブでロフト角の違う物を打ち比べたり、
シャフトの硬さを変えてみたりで、スイングがある程度定着してきたら
いろいろと試してみると良いでしょう。

ちなみに、先日の全米オープンに参加資格を日本で取った選手ですが、
平均飛距離が320Yでトーナメントで2位だったとの解説がありましたが、
彼は43.5インチのDRを使っていたそうです。

欧米選手達はメーカーの暴走にやっと反乱を起こし始め、最近は
短いクラブを使う人がどんどん増えています。
メーカーは短尺ブームを作る準備をしてるかと思います。

それでまたクラブを買い替える事になるのかも知れませんが
いずれにせよ、飛距離の差はほとんどないと思って
技術や筋力をつける事に専念しましょう。
特に飛ばしの技術です。
飛距離は7割が技術で3割が筋力です。




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