2017年6月5日月曜日

右肩がでないようにするには?


Question

ダウンスイング?インパクトで右肩が前に
出ないようにするにはどうすればいいですか?


Answer

ご質問の内容を確認しておきます。
右肩が前に出るとは、肩のラインが目標の左を向いている、
肩の開きが早く、正面で打っていないということですね?

要するに、飛球線上後方から見た場合に、インパクトで右肩が左肩よりも
右(自分の前)に出ているということで、肩が先回りしている
と言う事だと理解してお話を進めて行きたいと思います。

これはこれで打てます。
ほとのどのアマチュアがこれで打っています。
また、プロでも肩が先回りする打ち方を習って、そのまま
打っている人がいます。

しかし、胸が上を向き易くプッシュの危険性が高い事、
縦と横の割合で横が多いのでパワーが十分に出せないこと、
そしてそれを無理に出そうとすると右肋骨を疲労骨折するなどの弊害があります。

したがって、スイングは体の真正面で捉えて打つというのが基本で
打っている本人はほとんど後ろを向いたまま縦に落として打つような感覚です。

このスクエアなインパクトは一番効率が良いタイミングです。
なぜ一番効率が良いかを理解してください。

例えば、飛球線後方を向いたまま球を打つと力が入りません。
また、目標方向を向いたまま打っても力が入る角度ではありません。

したがって、どちらの角度からも一番遠い肩の位置となると
真ん中のスクエアだということです。
ここで打つことで縦の力が使えて、一番効率が良い事になります。

トッププロでも縦横のタイミングがズレていて効率を悪くしている人がいます。
せっかくの力を使い切れず、横に振ろうとして無理な体勢になるのです。
肩が先回りをしながらインアウトに振ろうとすると、
右腕で右胸を圧迫する力が働きます。

バンプのタメでは肩は開きません。
ここで開いている人は肩が先回りして、アウトインのフェイドになっています。
しかし、肩が先回りしながらインアウトでストレート球を打とうとすると
この圧迫によって右肋骨を骨折する事になるのです。

見た目はしなっていて飛ばせるように見えるのですが、無理な力が掛かり
効率が落ちたり怪我をする事になるのです。

人体構造上、横に振るより縦に振った方が力が入ります。
居合いの竹きりで、6本を一気に切る競技がありますが
横ではなく、斜めですが縦の力で切っています。

https://www.youtube.com/watch?v=xoSFKi7s9dE

また、薪割りも縦に振り下ろし、横にして割る人はいません。

木を切って倒す場合にも、同じように斜めですが縦に斧を下ろします。
真横に振って切る人はいません。杭打ちも同じです。
このように、力を必要とする作業は人体構造上縦が一番力が入り
また、重力を利用する事で効率を上げているのです。

バンプでタメ、ダンクで引き落とし、それからターンで肩を初めて回す
くらいの感覚でスイングすると肩が開きにくくなります。
ダンクとは後ろを向いたまま斜め縦に振り下ろす事を意味し、
ターンで初めて横の動きを強くするのです。
背面打ちを練習して、後ろを向いたまま打つ練習をすると
その感覚が身につきます。

https://www.youtube.com/watch?v=ErCYmNj2K3A

また、肩の上下運動を入れると肩の回りを調整できます。
パターからDRまで、テイクバックでは左肩を落とし、フォローでは右肩を落とす
という両肩の上下運動をスイング回転に入れると、超高速スイングにも対応でき
肩の開きを抑える効果も増えるでしょう。


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