2017年7月24日月曜日

動きを覚えていられません


Question

スイング中の意識について
アドレスから30cm程度のテークバックまでは、意識がありますが
あとは気がついたらフィニッシュ。
ヘッドの重みを感じるとか、手、腕の位置は、
そんな事はとうてい感じる事が出来ません。
どうしたらスイング中の意識を感じる事が出来るでしょうか?

打ち気が原因なのは分かっていますが、
どうしてもスイング中の動きを意識している出来ません。
人に言わせると、(半分冗談で)武道等での精神訓練が必要と言われてしまいます( ToT )


Answer

初心者や中級クラスまではほとんどの方が同じ状態です。
精神論でいうならば、飛ばしたい、気持ち良く振りたい、筋肉を自慢したい
などの欲求から力んでしまう、という潜在的な欲望が
スイングを速くしているかも知れません。

確かにゴルフIQが低いと言われる症状ですので、
落ち着いて、飛ばさないスイングをするという、
大変大きな壁に直面されているのだと思います。

しかし、飛ばすという欲望は男性であればなかなか捨てることができません。
どこかで諦めるしかないのですが、あまりにも飛距離がないと
その諦める事が一番難しい事になるかも知れません。

では、どうしたら良いかです。
それはある程度は経験値です。
嫌というほど打ち、飽きるほどラウンドし、見られるだけ見られ
成功体験を積んで自信を付けたり開き直ったり、また
怪我をしたり、散々失敗をして諦めるというプロセスも
学習して成長するきっかけになるかも知れません。

しかし、技術的にも成長する必要があります。
それは効率の良いスイングをすることです。
効率を上げて、もっとゆったりと振っても飛距離が落ちないように
打ち方を変えることが必要になってきます。

安定したショットを打つ熟練プロはこれです。
もちろん振りに行けばもっと飛ぶのですが、8割程度に落として
ゆったりと効率の良いスイングで安定させているのです。

2017年に一時復帰したタイガーウッズは力をあまり入れない
効率的には理想的なスイングをしていました。
動きは変わっていないのですが、それぞれの動きを抑えている打ち方で
スイング速度もゆったりとしています。

それでもキャリーで300Yは出ていますので、飛ばしの技を全て習得し
それらをマックスで入れるのではなく、2~3割ずつ入れて、万遍なく
全身を使った効率の良い打ち方にすると、ゆっくりと振っても
十分な飛距離が出るのです。

自分がどう動いたか覚えていないのは、一つには速度があります。
まずはゆっくりと振らなければ覚えていられません。
したがって、練習場では最初に持ったPWの速度で
その一日の速度が決まってしまいますので、最初はコントロールショット
などのゆったりとしたスイングの練習から始めます。

最初に打つ時に力がはいると、その力を落とす事が非常に難しくなります。
また、DRに行くまでにも同じ速度で、同じ力で振ることです。
DRは最初に握ったときに150Yしか出さない打ち方をします。
そして10球以内に真芯に当たられるように、
とにかくミート率を上げるだけに集中します。

150Yとなると、かなりゆっくりと振らなくてはなりません。
このゆっくりスイングならば、ほとんどの人が全てを記憶しています。
なぞりだと力の入れ具合が本振りと違いますので、違わない程度の
ゆっくりとしたスイングを飽きるほどしながら、
ある程度体がそれに慣れてから色々な技を組込んで行きます。

慌てて記憶できないほどマンブリをしているうちは、まだまだ打ちたくて
仕方がないという状態ですので、そのゆっくりスイングを飽きるほどすることです。
すると、自然にどんどん速くなっていきますので、それを抑えながら
どう動いているかを記憶していられる範囲内の速度で我慢することです。

初心者はとにかく打ちたくて仕方がない気持ちを抑える事ができません。
ある程度挫折したり、ガッカリしたり、悩み反省しないと
抑えるという境地には到達できないかと思います。

ラウンド経験を増やし、大叩きして、いかに短くても
真っ直ぐに打つことが大切かを身をもって体験する事が大切です。

メンタル的な問題でない人は、ゆっくりとなぞるようにテイクバックです。
勢いを付けたり、体重移動から先に始動するのではなく、
上半身だけ捻り始め、45度肩が回ってから腰を曲げ始める
というパターをする時のようにおとなしい始動にすると
速度を落として一定に出来るかと思います。

テイクバックが速いと、どうしても全体が速くなりますので
まずは、始動で極端にスローモーチョンを意識しながら練習してみてください。




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