切り返しのタイミングで悩んでいます

Question

ゴルフのヘッドスピードについて質問です。
ヘッドスピードを上げるためには、バックスィングからの一連の流れの中で、
トップからの切り返しは、体の捻転を利用（いわゆる、でんでんダイコの
理論）して、下半身から反転したほうが良いと信じていました。

しかし、松山英樹プロのスウィングは、バックスィングのトップで、
一旦静止してから、切り返しているように見えるのですが。
トップの頂点で一旦静止して間をおいてから切り返ししても、
ヘッドスピードには関係ないのでしょうか。

理論的には、ボールに当たる瞬間にヘッドスピードが最高点になれば
良いと思うのですが、切り返しのタイミングで悩んでおり、アドバイスをお願いします。
当方、６０才、平均スコア９０台前半のゴルファーです。


Answer

松山選手の打ち方はトップで静止していますが
かと言って下半身からダウンスイングを始動していないのではありません。

トップであんなに止まっていられる打ち方は、最近の打法にはなく
ワインディングを使っていないからです。

しかし、最近はアイアンはちょっと切り返しが早くなっているのですが
ＤＲは相変わらず静止時間が長いようで、リズムが二種類になっています。

このリズムは、その人が普段練習しているリズムを守ることが大切で
早くなったり遅くなったり、その時だけ力が入ったりという
ツブが揃わない打ち方をしない限り問題はありません。

質問者さんはもう若者が振るような打法は怪我の素ですので
できるだけ大人しい、しかも効率の良い打法で振る事が大切です。

したがって、切り替えしは従来の教科書通りに体重移動をしっかりとして
時間を掛けて切り返すことをお奨めします。

その切り替えしとは、まず肩が９０度回るまで回転させ、アゴの下まで
左肩が入るような体全体の捻転です。
そして、ＤＲでそれでもシャフトが水平にまで深まらなければ、左の肘を
多少曲げてでも、水平になるまでクラブを上げます。

この時に体のどこが回っていようがいまいが関係なく、まず
肩の回転とシャフトの位置を優先してください。

その際に、肩が回り切らない事があるようでしたら、左の肩で
右に（飛球線上後方）押し切って、軸がズレない程度にできるだけ遠くに上げ
そこから体の近くに引き寄せます。引き寄せは切り返し中に行います。

肩が９０度回ってから右手を後頭部後方まで引き寄せている最中に
今度は重力によって左に体勢が傾き始め、体重移動が始まります。

また、切り替えし時に後ろを向いたまま腹筋に力を入れ
一瞬ですが時間差を作って、その後に引き落としをすると
バンプ時のタメが胴体にできます。

切り替えしに課題を持った方はほとんどが体重の移動がない方です。
切り替えしは重心を右から左に移動させながら、肩は開かず、
第七頚椎は固定したまま下半身は左に移動させながら、インパクトの瞬間は
右脚を突っ張って、右腕を伸ばして地面を掘るように打ち込みます。

体重移動ができない方はまず両足をスタンス幅に広げて直立し
体を左右にゆらして、重心を左右に動かします。
スイングのリズムで左、右と１００％ずつ体重が足に乗るように
止めずに何度も繰り返します。

そして、そのまま肩を回転させ、少しずつ打っている時の動作を足して行きます。
腕を入れ、エアースイングによって、連続で左右に体重が移動しているのを
確認しながらスイングすると、体重移動の感覚が身に付きます。
あくまでも、重力を使った自然のリズムで行ってください。