2017年9月22日金曜日
距離が出ません
Question
体格は180センチ、80キロなのに、
飛距離はドライバーで200Yです。
打ちっぱなしの臨時コーチに見てもらったところ、
手が体から離れる手打ちになっていて、体を使えていないとのこと。
それが原因でヘッドスピードも上がっていないのでしょうか?
クラブやボールの芯に当たっていないのかもしれません。
それから臨時コーチからは、クラブを振り切れていないとも指摘
されました。
飛距離が出ないのは、根本的になにが原因なのでしょうか?
またそれを解消するにはどうしたら効果的でしょうか?
Answer
スイングを診てみないと何とも言えませんが、
初心者の場合、まず芯に当たっていない事が考えられます。
手が体から離れるのが手打ちだと言われたのでしょうか?
離れるというのは、インパクトでアームシャフト角が伸びて
手の軌道がインサイドスクエアになっているという事でしょうか?
もしそうだとしたら、そのコーチはインサイドイン打法を教えており
それが飛距離が出ない直接の原因ではありません。
また、手打ちの原因はその手が体から離れることではなく
体の使い方を単に知らないだけのことです。
体の使い方を教えるのがコーチなのですが
ひょっとして、ワンポイントレッスンの20分とかではなかったですか?
初心者にワンポイントではとても足りません。
100ポイントを20分で教えることはとても無理です。
クラブが振り切れていないという指摘も同様に
振り切る動作はどうやるのか、それを教えてもらいたいものです。
飛距離を出すにはそれなりの技が必要です。
200Yで良いのでしたらどんな打法でも大丈夫ですが、
飛距離が出せるほど打法が複雑で難易度が上がります。
その最高峰にあるのがタイガー打法で、飛ばしの技だけでも
15種類ほどがその中に組み込まれています。
タイガー打法だと動きのインストラクションだけで8時間掛かります。
これはその動きが頭で理解できるという段階であって、
それぞれの動きを同時に行ったり、取りあえず全ての技を習得するのに
年単位の期間が必要で、それを定着させるにはさらに何年も掛かります。
ただ、忘れたりズレたりの修正ができる事が条件で、それができない人は
永遠に完成しないと言うほど難しいと言えるでしょう。
わずか20分程度で飛距離が出るというレッスンは
そのうちの一部に過ぎず、それもインストラクション程度の教え方で
身につくような内容ではありません。
ワンポイントが有効なのは、すでに60台、70台がさせるような人で
特にガンになっている癖や間違った動きを指摘する時だけです。
スイング動作の組み立て段階では、100ポイントの確認と
調整や修正、定着練習などを織り込んで、一つ一つの動きを
確実に固める必要があります。
芯に当たらない理由はいくらでもあります。
むしろ、毎回芯に当てることが奇跡に近いほどの事なので
定期的、あるいは計画的なレッスンによって、基本動作を
確実に身に着けて行くしか方法はないでしょう。
特に器用で天才的な運動神経をしている人は、努力と練習時間で
上手くまとめる事ができます。
遼君や藍ちゃん、櫻ちゃんなどはトップにまで上り詰めています。
しかし、一歩間違えると転落すると言う事を教えてくれています。
そうならないようにフォーム作りの段階でメカニズムを理解し、
ズレの調整、すなわちどこに戻すのかを基準として設け、
常にそこに戻すという作業が必要なのです。
感覚やセンスだけで上り詰めた人は、いつ転落するか分からないと言う事です。
これはアマチュアにも言えることです。
シングル級になったのに、100近く叩いている人がいくらでもいます。
年のせいにしているのですが、実は基本通りにやっていないだけのです。
適当な人は適当な理論で適当に練習し、適当な指導を受けて
適当なゴルフをすることになります。
どこまで上達し維持できるかは、全てご自身しだいと言う事です。
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