Question
ショーアイアンを使う時に体の中心にボールを置き、
ロングになるほど左踵に近づけるという人がいますが、
中には常に体の中心にボールを置く人がいます。
どちらが正解なんでしょうか?
Answer
基本的には長い番手ほど左に球を置きます。
それはクラブの特性によるものです。
クラブは短い距離を打つクラブほど短く作ってあります。
遠くに飛ばしたい時には長いクラブを使います。
これは道理に合っている設計です。
そして、クラブの長さによって同じ力で振ると誤差が長じます。
それは長いクラブほど力が必要になるからです。
同じ重さで違う長さのクラブを振ると、同じ力で振った場合
長いクラブは遅くなります。
総重量が同じであれば、長いクラブは重く感じるのです。
この誤差を調整するためには4つのことをします。
一つは長いクラブほど軽くすることです。
二つ目は長い番手ほど深く上げること、そして三つ目は
長い番手ほど左に球を置く事で、四つ目はアドレスの姿勢を変えて
その誤差を調整するのです。
これが現在一般化したクラブの特性です。
この全てを上手くやることで球がどの番手も真っ直ぐに打ち出されます。
したがって、総重量のフローが一直線でなかったり、
トップの深さをどの番手も同じにしたり、球の位置がすべての番手で
同じ位置ではこの誤差を埋める事ができません。
ただ、クラブの重量や振り方によって、誤差の程度が違います。
オーバースイングしている人は、全てのクラブでオーバーにしたり
総重量の番手ごとの重量の差はセットによってもまちまちですので
これらの特性を把握する事が大切です。
また、前傾角度が寝ているとそれだけ力が入り難く、スタンス幅が広いと
それだけ体が自由に動き易く使えるなど、姿勢によっても
力の調整をしているのが現在の打法なのです。
一番重要な事は全ての番手を同じように打ってもどれも
真っ直ぐに打てるようにすることです。
これがワンスイングのコンセプトです。
クラブはこのワンスイングができるように設計されているのですが
その通りに打たないとその設計通りの結果が出ません。
トップの深さや球の位置などは微妙にそれぞれ違うかも知れませんが
目安としてショートアイアンは両足の真ん中、DRは左足のかかと
辺りに置くというのが教科書です。
したがって、方向調整を行う段階では、この4つの条件を全て満たす事で
それから練習をしてどの番手も真っ直ぐに打ち出せるようにします。
アイアンセット、ウッドセットとセット内ではこの設計通りに作られていても
セット同士がこのフローになっていない事がありますので
全てのクラブを一度にフィティングに出して、調整する必要があります。
スイングが固まり安定し、クラブの調整ができている段階で
スイングを調整しないと、本来のワンスイングにはなりませんので要注意です。
0 件のコメント :
コメントを投稿