Question
ヘッドアップが癖になってしまい、どうしても治りません。
なぜこんな事になるのでしょうか?
治し方を教えてください。
Answer
癖は定着してしまうとなかなか治りません。
どんな動きでも癖となると、治すには今まで掛かった年月分だけ
掛かると言われています。
さて、元々癖とは何なのかです。
たとえばテイクバックで起き上がる人がいます。
これはクラブを持ち上げようとしている動き、
それに必要な筋肉によって同時に動いてしまう動きが一つあります。
弊害や副作用といえるでしょう。
ほとんどのプロが起き上がらずにテイクバックしていて、スムーズに
無理なく上げているのは、それに使う正しい筋肉だけで上げ
無駄な動きがないからです。
また、インパクトで起き上がる人もいれば、浮き上がる人もいます。
そして、伸び上がる人がいるかと思えば立ち上がってしまう人までいます。
これらの人達はそれぞれに使う筋肉が違ったり、余計な筋肉を使ったり
力の入れる方向やタイミングが違う事などが原因です。
これらは全てフォーム作りの段階で間違っているのです。
フォームとは空手や柔道で言う型です。
決して見た目の形だけではありません。
どの筋肉をいつ、どう使うかも含めた動作なのです。
形だけを真似ようとして同じ動きをしている積もりだけでは
このような無駄な筋肉を使ったり、余計な力が入ってしまい
そのために不要な動きが定着してしまうのです。
YOU TUBEでいくらでも有名選手のスイングを見る事ができるのですが
完璧にどの筋肉をどう使うかまではほとんどの人は見て取る事ができません。
ほとんどの人は真似ている積もりで違っている事すら気がついていないのです。
ヘッドアップは何もしないと動いてしまう部分です。
体が回転していますので、同じように一緒に回ってしまいます。
また、打った球がどこに行ったかを見たくて顔を上げてしまう事もあります。
フェイスアップ、ルックアップ、ヘッドアップなどは
ほとんど同じ動きをいうのですが、これらには胸が一緒に
上を向く可能性が高いので治すべきところなのです。
インパクトで胸が上を向くとプッシュし易くなります。
また、軌道や軸がブレてミート率が悪くなる事もありますので
球がなくなった後の地面を見てから球を追うようにする癖をつけます。
この顔や頭が一緒に肩の回転とともに動いてしまうのは
反対の力を加えると治ります。
バンプのタメでアゴを右斜め下に突き出す動作です。
これらを新たに定着させるには毎日60回21日間の反復練習です。
エアーで固め、素振りで固め、そして球打ちで固める事です。
顔が一緒に回ってしまう人は、簡単に肩が先回りし易いため
力むとヒールトップしたり、右の肋骨を折ったりし易くなります。
やっている積もりと実際にやっている事はほとんど違っています。
感覚だけで固めると理想の打法には仕上がりませんので、
調整や修正を繰り返しながら思った動きを定着させてください。
癖を付ける事も遠回りする原因の一つです。
勝手な動きで試行錯誤していると、いくらでも遠回りします。
悪い癖の修正で遠回りするのではなく、
最初から基本動作を習得して余計な動きをせず、
調整や修正を重ねながら、できる限り癖を付けない事が大切です。
0 件のコメント :
コメントを投稿