2017年11月26日日曜日
意図的にヘッドを返すとチーピン
Question
ヘッド(フェース)を返せという指導や情報があちらこちらにありますよね。
最近までそれを信じて色々検証してみましたが、どう考えても、
意図的にヘッドを返そうとするのは間違いではないか
という結論なのですが、どうなんでしょうか?
それがタイミングよく当たればいいですが、少しタイミングがずれれば
チーピンなりミスショットが出やすいですよね。
結果的にはヘッドが返るののですが、どちらかというと
右手で押し出すが正解な気がします。
Answer
引っ掛けチーピンの止まらない方は、時間のある時にじっくりと
このページを読むようにしてください。
とても重要な内容ですので、原理を理解する事が先決です。
意図的にするかどうかはレイトヒティング度によって違います。
レイトヒティングとは、インパクトのぎりぎりまでリリースしない事です。
リリースを遅らせるというレイトです。
これはリリースを遅らせる事でヘッド速度が上がる技術です。
というか、遅くするとヘッド速度を上げないと間に合わないのです。
そして、レイトヒティング度を上げれば上げるほどフェイスの閉じるのが
間に合わなくなり、その分だけいかにして速度を上げるかが問題になります。
リリースとは左腕のローテーションと左手首のアンコックです。
このうち、左腕のローテーションはフェイスローテーションと同じ動きで
この左手を中心にヘッドが回転する、すなわちクラブを返す動きとなります。
この際に、ローテーションを上げる事がリリース速度を上げる一つとなり
この動きはヘッドの動きやフォーム、タイミング
などによって上げる事になります。
飛距離を必要としないリゾートスイングやコントロールショットは
自然にリリースされる動きで打つことが理想でミスが少なく
タイミングが合わせやすいので簡単に習得する事ができます。
しかし、競技ゴルフとなると、ヘッドの重さだけで打ったり、
自然にリリースされる動きだけで打っても飛距離が出ませんので、
体の張りや筋力によってヘッド速度を上げなければなりません。
ゴルフスイングは飛距離を出せば出すほど難易度が上がるというのはこれです。
どんどん動きが複雑で速くなり、その分ミスも増え、習得や安定にも
時間が掛かり、故障し易くなります。
レイトヒティング度を上げて、ヘッドをできるだけ落とさないようにしながら
最後の一瞬でリリースする打ち方で飛距離を出すのですが
問題はインパクトに間に合うかどうかです。
間に合うギリギリで打ちたいのですが、それにはリリースの速度を上げ
フェイスがスクエアになるようにしなければなりません。
体の弓や重力、腕やお腹、腰などを使って回転速度を高め
引き落としや後ろ打ちで縦を強くしてヘッド速度を上げるのですが
この際に必要なのが筋力です。
ただ、力でリリースすると方向が悪くなるのは事実です。
そこで低く長いインパクトゾーンを作るとか、方向出しとして
フェイスをすぐに返さない、3時まではアンヒンジしない、あるいは
シャットで上げてフェイスを返さずに押し込むなどの打ち方で
できるだけフェイスをすぐに返さないフォームに進化して来ました。
このように、世界の打法は進化し、飛距離が日本とは全く違います。
これはこのようなパワーゴルフとして十分に使えるだけの
筋力も使っており、昔の打法とはかけ離れた動きをしているからです。
そのために、方向を良くする技術が進み、基本動作の根底から改善された
動かし方やフォームが開発され、30年は先に進んでいるのです。
これはアマチュアが力任せに筋力だけで飛ばしているのとは違い、
技術的なレベルに雲泥の差があります。
いろいろな打法がある中で、どのくらいの飛距離を出す打法なのか
それによって体の使い方や動かし方が違うという事です。
したがって、いろいろな情報の中から、一つの打法に関しての情報だけを
取り入れて、それを練習しない限り永遠の迷路に陥ることになります。
リリースの際に、すぐにフェイスを返さず、球が接触しているわずか
1cmほどの間はフェイスを返さずに真っ直ぐに押し込むのですが
インパクトまでにフェイスがスクエアになっていなければなりません。
これはフェイスをすぐに返す練習を積んでからでないと
スライスやプッシュの連発になりますので、しっかりと基本動作をマスター
してからレイトヒティング度を上げる練習をされると良いでしょう。
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