2018年2月28日水曜日

ゴルフクラブのライ角についての質問です


Question

アイアンセットの購入を検討しており、
キャロウェイの推奨ライ角チャートをみたところ、
身長165cm、手首高さ84cmでは推奨ライ角はスタンダード、
推奨シャフト長は-1インチとなるようでした。

まずシャフト長から決めるとのことですが、この場合、2度フラットにして、
シャフトは標準だとどういった問題がありえるのでしょうか?

シャフトは切ったら戻せないため、標準で買って1インチ
短く持つほうがいいのでしょうか?

まだ始めたばかりでフォームも固まっていないので、
クラブに合わせていきたいと思っております。

よろしくお願いします。


Answer

クラブはもともと北欧の白人を基準に作られています。
大柄な人達が使っていたのはDRで42インチでした。

時期によっては41インチがドライバーという時代があり
その時代から平均身長はほとんど変わっていませんし、
東洋人には最初からそれでも長すぎていたのです。

なぜ現在、プロよりも長いクラブをアマチュアが使っているのかは
クラブメーカーの意図的な作戦によって我々が踊らされている事を
まず前提に考えてみる必要があるのです。

42インチ標準だったDRは現在45インチが標準だと改正され
それが当たり前のようになっています。
ところが、この3インチは急に伸びたのではなく、徐々に長くし
長い方が飛ぶよという事だけの宣伝で毎年少しずつ伸ばして
買いなおさせようとした販促テクニックだったのです。

プロ達もメーカーから契約料をもらっている以上、メーカーの売りたい
商品を使わざるをえず、しかたなしに使っている選手も大勢いました。

本人は43.5インチで使いたいのに、売る側は45インチ
を出しているので、では間を取って44.5インチでといったような、
ビジネス中心の進化がほとんどでした。

PING という会社がこの身長に対するクラブの長さとライ角の
カラーチャートを30年も前から出していたのですが、それは
この長尺ブームで4回も改正せざるを得ずに、
どんどん主張が変わってしまいました。

これはメーカーが生存するためにはギリギリしかたがなかったのです。
クラブメーカーの戦いはとても過激で、タイガーやマキロイが契約していた
ナイキですら契約期間中に撤退を発表せざるを得ないほど熾烈だったのです。

これらの状況を考えると、シャフトを切れという会社はとてもまともで
立派な意見を述べている事になり、切りたくないという人達が
ほとんどなのですが、それは188cmの人達が使っているクラブを
さらに長くした物を同じように使いたいと言っているだけで、
体に合っていない物だということです。

人間とは素晴らしいもので、規格外の長いクラブでも練習していると
使えるよになってしまうので、あまり問題視する人がいませんでした。
ところが、最近ではメーカー離れする選手が多く、自分の好きなクラブを使い
メーカーに縛られないようになって来たのです。

初心者には易しいクラブをと言ってポケットキャビティーを薦めるメーカーが
シャフトを長くして厳しくしたクラブを売っている矛盾はどう説明する
のでしょうか?

シャフトを切らずにライ角を2度フラットにしても構わないとは思います。
ただ、もともと長すぎるシャフトを切らずに使う意味も分かりません。

一度切ったシャフトでもまた長くできますし、短く握ったらウエイトバランスが
軽くなってスイングがおかしくなります。

基本的には短いシャフトほどミート率が上がり、より正確に打てる
と言うことを認識してください。
アイアンは飛ばすクラブではありません。
1インチ程度カットしても、昔のクラブと同じになる程度で
それでもまだ長いかも知れません。

要はPWからDRまでライ角も長さも重量も振動数も一直線になることで
その規格の違うセットを先に何とかする方が重要です。

詳細はクラブ、シャフト、道具関連、フィティングなどの
カテゴリーを参照にしてください。



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