2018年4月16日月曜日

シャフトのしなり戻りを合わせるには


Question

スイング中のしなり戻り?が切り返しの早い段階でなり、
インパクトの時には戻ってしまっています。

インパクトの直前で綺麗にしなり戻りが起こり、
インパクトに力が行くようにするにはどうすれば良いですか?


Answer

シャフトのしなりはHSを上げるのに役に立ちます。
しかし、同時に方向を悪くする事でどちらを取るかという
問題に直面したのかと思われます。

クラブとスイングの共同作業がゴルフです。
スイング中の体のしなりはムチ効果を出してHSを上げるのですが
これをシャフトの柔らかさを加える事がどういう事か
を考えてみましょう。

柔らかいフレックスのシャフトはそれだけしなりが大きく
また、軽いシャフトほどトルクが高いのでより捻れます。

このしなりは振動数を測ると分かるのですが、ヘッドを付けた状態で
グリップを固定し、ヘッドを弾くと揺れますが、これが1分間に何回
往復するかの数字で表します。

DRですと大体250~280回が普通で、250回はグニャグニャ、
290回はXX級の硬さです。

これがスイング中にしなって戻る瞬間に打つのが理想なのですが
どこからリリースの力が加わるか、どれだけの力が一瞬に加わるのか
スイング速度とヘッド速度の関係など、さまざまな条件によって
しなり戻りのタイミングが変わってきます。

シャフトはしなると同時に捻れますので、しなりがスクエアに
戻った位置がフェイスもスクエアになって真っ直ぐに打てること
になるために、振り遅れた場合にはスライスになり、戻り過ぎた時には
フックになるというのが原理です。

この250回の振動に合わせて打つことを追求したのが
柔らかいシャフトのクラブです。
このタイミングを合わせないとフェイスはかなり右を向いていたり
左を向いたまま打つことになりますので、そのタイミングを合わせる
練習がかなり大切となり、少しでもそのタイミングがずれると
真っ直ぐに飛びません。

これは1秒間に4往復する半分を捉えるタイミングですが
とても人間技ではありません。
また、こんな事を考えて速度や力加減を変える人はまずいません。

したがって、こんなしなりは要らないとして
使わないようにしたのが野球やテニスです。
野球のバットもテニスのラケットもどちらもほとんど
このしなりがありません。

もし、シャフトが全くしならなかったらどうでしょう。
しなりのパワーを使うことはできませんが、このタイミングを合わせる
必要がない事になります。

このクラブによるブレ(しなり)がないほど真っ直ぐに飛ぶので
プロは固いシャフトを好んで使っているのです。

シャフトは短く、重く、硬い物がよりミート率が上がり、
より正確な方向を出せ、より命中率が上がるということです。

クラブメーカーは軽い柔らかいシャフトに走っていますが
軽くて柔らかいシャフトほど難しいという事実は隠されています。

シャフトは柔らかいほどインパクトの衝撃でヘッドのたわみが大きく、
芯を外してトウ側に当たるとヘッドがグニャッと曲がって球は右に出て
しかもスライスします。

また、ヒール側に当たっても同じように曲がりが酷く、真芯に当たっても
衝撃でフェイスが上を向くのでその強さによって球の高さが変わり
飛距離が変わってしまいます。

また、スイング速度によってトウダウンの具合が変わりますので、
これも芯を外す原因となります。

軽くて柔らかいシャフトほど難しいクラブだと言う事です。
多少スイング速度が変わっても、何とか使える球が打てるクラブは
シャフトが重くて硬いクラブです。

そして体のしなりを使って打つのがプロのスイングです。
足から膝、腰、肩、腕、手、クラブ、ヘッドと下から順に
動きが連鎖してパワーがこのしなりによってタメられます。
これが飛距離を生むムチ効果です。

シャフトで飛距離を稼ぐのではなく、体のしなりで
飛距離を出しましょう。




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