2018年5月16日水曜日

トップになっても低迷期に落ちる


Question

ゴルフってなかなかトップの座を数年間維持するのって難しいのですかね?

見てるとトップになってもその後、深い低迷期に落ちている人が多い気がします
気のせいですかね


Answer

決して気のせいではありません。
事実、とんでもない事が日常茶飯事のように起こっています。

宮里藍選手が引退しましたが、目標であったメジャーに勝てない
との事で5年間ほど悩み続けていたようです。

一時は世界ランキング1位だったのですが、それでも夢が叶わず
スイングも思ったようにできなくなり、スコアも落ちて低迷が
続いた挙句の果ての結果です。

成績は良くてもメジャーに勝てないのは飛距離が大きな原因であろう
と推測できるのですが、引退まで追い込まれたのはそのスイングでさえ
崩れて、思ったスコアがでなくなったからで、迷路での苦しみによって
燃え尽きてしまったのです。

これは診断能力や修正能力がなかったと言うしかありません。
また、その対処としてコーチを雇っていないとか、技術面での
問題を解消できなかった事が大きな原因なのでしょう。


また、全英オープンに優勝した選手もゴルフ自体を辞めています。
メジャーに勝った選手でもスイングを崩したのです。
彼はコーチを転々としていじり過ぎたのです。

スイングは安定するまでに3年は掛かります。
その間はどんなに良い事をしてもミスが出るのです。

この崩れは誰にでも起こることで、初心者だけではなく20年
後でも30年後にでも起こる事です。
ズレた時にどこに戻すのかという基準を作っておかないと、
どこが悪いのかが分からず、診断を間違い、良いところまで
変えてしまい、修正が出来ずに崩すのです。


つい最近ではイボミ選手もスイングを崩しています。
突然思った球が打てなくなり、その原因を指摘してもらうまでに
1年間悩み苦しみ、もう辞めようとまで思ったといいます。

やっとその原因が腰の回転が悪かった事が分かったのですが
それまでに色々と試行錯誤してしまってほかも場所も変えてしまい
それらの全てが再定着するのに時間が掛かっており、その間に
ズレやブレを正しく修正しながら完成度を上げていかないと
またいつでも崩す危険性があります。

彼女は試合中に突然体が止まったのです。
その最初のショットは放送されたのですが、体の回転が止まっていて、
本人は何が起きたのか分からずビックリした様子まで伺えたのです。

見る人が見れば体が止まっている事はすぐに分かる事です。
正しい診断と修正が行われなかった事での無駄な遠回りをして
しまったと言う事です。


低迷しても戻って来れる選手は良い方です。
しかし、そのまま転落してしまったのが伊澤選手です。
彼はマスターズで日本歴代最高の4位の実績を持っていました。

しかし、2000年当たりからスイングを崩し、99%辞めるとまで
決意して2年間ほどは全くゴルフすらせず、本などを読むだけの
生活をしていたといいます。

その後、素人にゴルフを教える教室を開いて、徐々に気持ちが回復し、
迷路からやっと抜け出してシニアツアーに挑戦しているようです。


スイングを崩しての転落は誰にでも、そしていつでもある事です。
その時にどう対処するかで雲泥の差がでるのです。
また、そうならないように対処しておく必要があります。

人間は生身ですので、毎日やる事が違っても気が付かないものです。
感覚だけで振っている人は、その感覚ほど当てにならない事はなく
メカニズムおしてフォームや軌道などをチェックする必要があります。

これには動画撮影は必須条件で、ただ気持ち良くスイングができて良い
球が出ていれば良いと言うのでは、再現性だけでカバーするような
オヤジスイングと同じコンセプトです。

正しい診断力を身に付ける事、そしてズレの調整を毎日でも行い
75%は基礎練習をして調整をして行かないと、そのズレが崩れに
発展していくのです。

矯正ドリルや修正法も身に着けて、決してアバウトに感覚だけで
振る事がないようにしなければなりません。

まずは基礎です。
球との距離が目分量でアバウト、前傾角度も感覚でズレ、
ハンドアップにしてみたり、アドレスの姿勢だけですら変わっている
事すら気が付かないのでは崩れない方がおかしいくらいです。

そして決めた打法のフォーム通りに動いているかどうか、
いくら良い球がでていても、いくらスコアが良くても
基本的な動きがきているかどうかの確認が必要です。

ゴルフは運動神経や器用さだけで上手くなると、このような転落が
待っています。
基礎や基本動作を忠実に守って、余計な遠回りはしないように
そして、スイングチェックや調整を決して怠らない事です。

プロですら崩すのですから、ましてアマチュアはとんでもなく
崩している人が大勢います。
心して取り組んでいただきたいと思います。





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