パティングマットは必要でしょうか？

Question

マットを使ったパターの練習ってこうかありますか？
マットでは平坦だし、実際のグリーンと打球の早さも違うから
意味ないとききました。

実際どうなんでしょうか？


Answer

パティングは基本的には感覚で距離を出します。
バスケットボールで球を投げて入れるように、目から入った
情報を脳が処理して、どれだけ投げたら良いかを体に
伝えて入れるのと同じです。

したがって、一定の距離を何度も打って、その感覚を掴み
掴んだ感覚を維持する必要があります。

ただ、初心者の場合はまだその感覚がありませんので、最初は
計算して大きなミスを避ける事ができます。

振り幅１０ｃｍでどれだけ転がる、２０ｃｍではどのくらい
というように、計算しておくと５歩の時には何ｃｍとすぐに
分かります。

ただ、力と速度を一定にしておかなければ毎回距離が違って
しまいます。
しかも、グリーンはコースによって、あるいはその日によって
スピードが違います。

同じ距離でも速さが違うので、それをどうするかが問題です。
それには、まず最初に基準となる基礎練習が必要です。

それにマットは大変便利で、いつも速さが一定ですので
同じ練習ができ、同じ距離を同じ速度で打つ事ができます。

この基準となる力、振り幅、速度、速さによって脳が記憶し
それをコースで応用するのです。

毎日室内マットで練習した感覚はズレますので、それも
定期的に修正する必要はあるのですが、ある程度定着したら
コースで同じ事をします。

５歩の距離でその基準が出来ているのでしたら、コースの
練習グリーンでも５歩の距離をいつもと全く同じ速度、同じ力
同じ振り幅で打ってみて、何歩転がるかをみます。

これで５歩であれば自宅のマットと同じ速さのグリーンだと
いう事が分かり、６歩転がれば早く、４歩なら遅いと判ります。

これによってその日のそのコースの午前中はこの速さだと
取り合えず認識し、その感覚で打てば大きな誤差はありません。

そして、午後にもまた同じように練習グリーンで同じ事をして
速度を確認します。

問題は途中で雨が降って遅くなったり、日陰と日向のグリーン
の速度が違ったりする事です。

これはある程度計算をして足したり引いたりする必要があり
天気だと芝が伸びて遅くなったり、逆に乾いて速くなったりで
常に速度の変化も把握しておく必要があります。

速度と力を一定にし、振り幅だけで距離を変えるという打ち方
を定着させ、感覚と計算によって距離感を合わせる事が理想です。

そのための基礎となる距離感を作るにはパティングマットは
大変効果的ですので、初心者や月一ゴルファーには必需品
かと思います。