2019年7月1日月曜日

切り返しでの間


Question

トップで固まって降ろせなくなります。
そこで左足のカカトを上げて降ろす事をきっかけにすると出来る事が
分かったのですが、そのタイミングを教えてください。

トップで一旦止まってから左足始動なのか、それともトップに至る前に
始動なのかです。

4,5人のレッスンプロに聞いたのですが、アイアンのイプスは聞いた
事がないとか、考えすぎだとかという答えしか返ってきません。

スコア85~100でこの1年は上達していません。


Answer

左脚のカカトを上げないと固まってしまうのでしたら、上げて打てば良い
と思います。
クラシック打法や中期の打法はみなこの打ち方でした。

ベンホーガンもジャックニクラウスもみなそのフォームでしたので、それ
を組み込んでも決してNGではありません。

最近ではキャメロンチャンプがクラシック打法の腰の回転を取り入れて
350Yも飛ばしています。
古い打法イコール悪いではなく、結果主義、再現性至上主義でも良いと言
う事です。

そして、切り返しのタイミングなのですが、トップで止まってから始動す
る方法と、ヘッドがまだトップに到達していない時にカカトを落とすと言
う両方の打法があり、これはどちらもありです。

トップで固まるという事は、完全に右脚に体重が乗っているか、左脚で
左に倒れるのを押さえているかのどちらかです。

これらの上げ方ですとトップで固まり易いので、そのフォームを変える事
も選択肢の一つです。

質問者さんはトップでの切り返しの「間」だけに焦点を当てて考えている
かと思うのですが、実はそこに至るまでのテイクバックの方法から考えて
みる必要があるかと思います。

というのは、テイクバックには色々な方法と影響があるからです。
ここで大切なのは体重移動ですので、その部分だけの違いを比べてみたい
と思います。

テイクバック時にどの筋肉をどう使うかを考えてみてください。
左脚を伸ばして右に体重を移動する方法、右脚を縮めて右に傾く方法、
または、左脚を伸ばしてから右脚を縮めたり、両脚で反動を使って始動す
るなど、打法によって様々です。

この際に、トップで長時間静止できない上げ方があります。
これは最近の若手が組み込んでいる方法で、左の脚を縮めるだけのとても
静かなテイクバックです。

左脚の力を抜いて縮めると左に体が傾き始めます。
同時に上半身は右に肩の回転とともに移動しますので、すぐには倒れず
腰はアドレス時の位置を保ちながら背骨軸でトップまで肩が回転します。

そして、体重は右脚に乗ったまま左に傾き始めますので、トップでは自然
に左に倒れそうになります。
倒れ始めたのをきっかけに腰は左の壁まで移動しながら体重移動をして
切り返しから引き落としに入ります。

これは重力を利用した非常に大人しい静かな動作で、最初から体重移動が
始まっているためにトップで休んでいる暇がありません。

これが難しい場合には、仰るようにトップで一旦右脚に完全に体重を乗せ、
間を作ってから左カカトを落とす方法が一番慣れていて簡単でしょう。




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