2018年12月5日水曜日

右にスウェーしてしまいます


Question

テークバックで頭が右足方向(右打ち)に流れてしまいます。
右足に体重が乗りすぎないように練習しているのですが、
棒立ちのイメージでも頭が流れてしまいます。
どうすれば、よくなるでしょうか?教えてください。


Answer

スゥエィ(Sway)とは横揺れの意味で、ゴルフでは左右に軸がブレる
事を言います。

インパクトでアドレス時の位置に戻ってくればナイスショットになる事
があり、100前後で回っている方にしてみれば横揺れがなぜ悪いのか
良く分からないと思います。

ところが80台で回れるレベルになると、この横揺れによって戻って
来ない時の印象が強くなり、それを修正しようとします。

ただ、そこでもしつこく横揺れを続けていると、元の位置に戻って来る
割合が増えてスコアは良くなって行きます。
いわゆる再現性が長い年月の間には高まって来て、動いてもまた
もとに戻れれば良いのだと思って、ゴルフには教科書はないと言う
人が出て来るのです。

しかし、そのブレを一定にするには10年、20年と掛かります。
どんな揺れでも毎回同じタイミングで同じ距離を動くようにするには
時間が掛かるのです。

これを解決するには最初から動かない事です。
横揺れだけに限らず、上下運動や前後のブレも同じです。
動く部位と動かさない部位をはっきりと分けて定着させる事が基本で、
動いてはならない部位を動かさない方法で練習します。

人は上手く当たるとそれが正しい動きだと勘違いするものです。
ゴルフはこれが厄介なのです。
一つの打ち方が定着するには3年は掛かります。
したがって、二つの打法を比べるには6年が掛かります。

一発当たったからそれが正解だと思い込んで、その打ち方を固定
しようとする人がいるのですが、それがとんでもない打ち方な可能性も
あるのです。

テイクバックの右へのスゥエィを止めるのは簡単です。
使う筋肉を変えることです。

右脚に乗って、それから切り返しで左に体重を移動しようとすると時々
タイミングが合わずに体重が移動しきれていないうちに打ったりする事
があります。

右脚の力を抜いて、右に倒れそうになるのを利用してテイクバックする
方法や、体全体を揺らして右脚に体重を移動するなど、色々な筋肉を
使ってテイクバックする方法があるのですが、その中の一つに左脚の
力を抜いて右ではなく左に倒れる重力を利用してテイクバックする方法
があります。

これは右に体重を移動しないのですが、上半身は右に回転し、頭を
残したまま右脚体重のまま左に倒れながら回転する方法です。
これだと右にスゥエィしたくてもできなくなります。

このように、どう動くのかを習得する事で、余計な遠回りをせずに済み
無理してその形を作るのではなく、本来の筋肉を正しく使って動かす
という基本動作を習得する事が出来るのです。
これが教科書です。

どの筋肉を何時どう使うかで効率が変わります。
張りを作る時には左右両方から押したり引っ張ったりするのですが、余計
な動きが入り、それを止める力を使うのは効率が良くありません。

このように無駄な動きが多いほど飛距離も方向性も良くなりませんので
効率の良い動きでスイングをデザインして行く事が大切です。




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