2018年12月9日日曜日

レッスンを取る意味や価値が分かりません


Question

レッスンを取る意味や価値が分かりません。
生まれつきにセンスがある人は、習わなくてもプロになっているのですが
なんでいちいち習う必要があるのでしょうか?


Answer

レッスンを取る理由は沢山あります。
まず、知らない技や動作を教えてもらう事が一つあります。
スイングは自分で探せと言う人がいますが、経験や感覚だけで探し当てる事が
できたのは昔の飛距離のない打法です。

そして、その動きが出来ない事が多く、それを出来るように練習ドリルや
分解ドリルなどによって具体的にどの筋肉を何時どう使うのかなどの
インストラクションやフォローをしてもらう事もその理由の一つです。

打法は様々で、リゾート打法であればご自身で試行錯誤すればすぐにできる
程度の簡単な動きしかしていません。
これに飛ばしの技を2~3種類足すと日本男子プロのような飛距離が出る打法
となりますので、その飛ばしの技は動画などを研究したり、レッスンビデオ
などで何とか習得できる事もあります。

しかし、世界の打法は30年前にその打法を大きく進化させ、さらに飛ばしの
技をいくつか増やして飛距離がキャリーで300Yを超えたのです。
日本男子の打法が難易度Dだとすると、欧米男子打法はF~Hくらいの難しさが
あり、これを動画で探し当てた日本人は未だに一人もいません。

タイガー打法をカンコピできたのはオーストラリア人1名と、スコットランド
人1名で近い人は欧米に数人います。

これらの難易度の高い動作は動画を見てもほとんど分かりません。
恰好だけは同じように動ける人は日本人でも石川遼選手のようにいるのですが
その飛ばしの技の10~15種類を全部組み込んでいる選手はまだいません。

これらの動作は1万に一人くらいしか探し当てる事ができないので、習う方が
ずっと早いと言えるでしょう。

また、新しい動きはすぐに忘れたり、勘違いしたり、やっている積りだったり、
崩れる事がごく当たり前に起こるものです。
これを修正してもらうのもレッスンです。自分ではほとんど分かりません。
定着には3年ほど掛かりますので、その間は頻繁に修正を繰り返します。

また、どんな打法でも、どんなに定着してもそれらの動きは必ずズレます。
トップ選手でも脱落している人が大勢います。
これはズレた部分を元に戻せないために起きるのです。

レッスンはそのズレを早期に発見してすぐに修正する事で崩れる前に調整
すると言うメリットがあります。
自分では分からないズレが専門家には分かるのです。

欧米選手のトッププロ達はほとんどがコーチをつけています。
スランプに落ちたり、脱落するのを防ぐためには絶対に欠かせない存在です
ので、誰を選ぶかも大変重要です。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
いかに最短で上達するかは、初めて経験する人達には分かりません。
経験のあるコーチで60台をコンスタントに出した事がある人でないと分
からない事が沢山あります。

たとえば同じニーアクションでも、ちょっとタイミングがずれたり、位置が
ズレていると、それだけで違う動きをしている事になり、300種類の打法
を同時に定着させているような物で300倍の遠回りになるのです。
毎回全く同じ動きだけの一種類だけを定着させるのが一番早いのです。

試行錯誤すればするほど色々なフォルダーが出来、毎回どのフォルダーが開く
か分からないゴルファーになって、一生安定しなくなるかも知れません。
ゴルフは一種類の打法を完全にマスターするだけでトップに行けるスポーツ
ですので、迷ったり、悩んだり、模索すればするほど無駄な時間を費やし、
下手を固めて失敗経験を積んでイプスまっしぐらになるのです。

レッスンを取らない事がどれだけ恐ろしい事かお分かりになったと思います。
確かに日本はレベルが低いので昔はプロになった人もいます。
でも、その人が信頼できるコーチに習ったら5分の1のスピードでそのレベル
まで行っていたかも知れません。
また、優勝したり世界に出るだけのレベルまで登り詰めていたかも知れません。

ジャックニクラウスもタイガーウッズも高いレッスン料を払ってコーチを
雇っていました。
ただ、これらの能力のないコーチも大勢いますので要注意です。




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