2019年3月13日水曜日

テイクバックで左足が浮く


Question

スイングのとき、両足は地面から離すと傾斜地では
打てなくなると友だちに言われました。

でも、体重移動をするとテイクバックで左足が浮きそうになります。
我慢して地面から離れないようにした方がいいのでしょうか。


Answer

テイクバックで左足のカカトが上がるのは別に悪い事ではありません。
クラシック時代や中期には皆上げていました。

しかし、なぜ80年代後半頃から上げない打法が出て来たかと言うと、それは
腰を止めて上半身を捻じり上げると言う技法が出て来たからです。

上半身と下半身の捻転差によって体の太い筋肉に張りをつくって、エネルギー
をタメるという打ち方が流行り出して30年になりますが、現在でも世界の標準
となっています。

これは腰を止めたまま捻じり上げるコルキングや巻き上げるワインディングと
して体に大きな張りとタメを作るためで、長年の間欧米では極当たり前の動作と
なっていました。

ところが、去年PGAのレギュラーツアーで2戦目に優勝したチャンプは、それを
真向から崩し、昔のクラシックの動きに戻して平均飛距離が348Yと
とんでもない飛距離を出しているのです。

確かに腰を止めて捻転差を作ると軸のブレも少なく、張りの力でパワーは出る
のですが、左足のカカトを上げて腰の可動域を広げて打った方がよりパワーが
出せると言うことをチャンプが証明したのです。

ただ、方向性はどうなのかというと、それはまだ分かりません。
今後、同じような選手がどんどん出て来て、350Yは当然と言う世界になったと
したら、多少の危険を冒してでも可動域を広げた方が良いという事になり、昔の
動作に戻して飛距離を稼ぐという方向に進化する可能性があります。

飛距離を取るか安定性や正確性を取るかの問題かと思いますので、ご自身の
好みと価値観によって選択すれば良いかと思います。




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