2019年6月3日月曜日

46.75 インチのクラブは長いですか?


Question

46.75インチ仕様のドライバーをプレゼントしていただきました。

少しでもたくさん飛距離が伸びればと思いました。
私は身長168.5センチで、少し腕が身長のわりに長いこともあり、
普通に構えるとハンドダウンになってしまいます。

やはりグリップを短めにもってアドレスを構えないと正しいスイングプレン
が作れないと自分は感じております。
ご意見をお聞かせください、シャフトを切った方が良いでしょうか。
付随したアドバイスも頂けたらありがたいと思っております。


Answer

適正な長さはあまり論議される事なく、メーカーが流行を作って自由に
規格を決めているのが現状です。

スコアメイクに最適なクラブを追究せず、テクノロジーやスタイル
が最優先されて、それに踊らされているのがゴルファーです。

メーカーは良いクラブを作るのではなく、売れる商品を作るのがお仕事
ですので、まずは標準だの、規格だの、純正などの言葉に要注意です。

さて、長さなのですが、北欧の190cm以上の人が多い国での発祥
というゴルフクラブはドライバーで80年前までは42インチでした。
標準が41インチの時もあったそうですが、ジャックニクラウスの時代
は43.5インチでした。

それからわずか20年ほどの間に徐々に標準とされる長さが45インチ
とされて、規制としては48インチがマックスに現在はなっています。

実際にドラコン選手は48インチを使っている人もいますので、正確性
と腕力があればメリットになります。

しかし、普通の男性では43インチと45インチではHSは1mしか違い
ません。
この2インチの違いによってミート率が落ちる可能性が高まり、逆に
飛距離が落ちる事の方が心配です。

クラブは長いほど軽くしていますので、長い分ヘッドスピードが遅く
軽いほど当たり負けしますので、芯を外さなくても計算通りに飛距離が
伸びないのです。

よほど筋力がある人がヘッド速度を上げて振らないと、その効果は十分
に発揮できないのがシャフトの長さです。

まして、40インチのウッドですら芯を外すゴルファーがそれ以上長い
クラブでミート率を上げるには、相当な練習と年月が必要となります。

販売促進のテクニック(*)によってシャフトは近年無暗やたらと長く
され、毎年でも買い直して欲しいがために、スコアメイクからは外れた
方向に進んできました。

販売に都合の良い情報やデータだけを宣伝に使い、俗っぽい経験談
などによって飽和状態を超えた数のメーカーが存続しているのです。

タイガーウッズは44.5インチを使っていますが、長年43.5インチ
でメジャー大会に何度も優勝して来ました。
183cmの人と同じ軌道になるはずがありませんので、真似をするなら
同じクラブを使うのではなく、身長に対して同じ割合のクラブを使う事が
本来の姿かも知れません。

タイガーよりも背が高く筋力があって、彼以上に練習してミート率が良い
のでしたら長いシャフトを使っても良いとは思いますが、まずは短い
クラブでの練習が先で、芯を外さない腕前になってから少しずつ長くして
行けば良いことだと思います。

(*)販促テクニック
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=5157003&id=78881517





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