2019年6月17日月曜日

手で上げず体で上げる?


Question

ゴルフ テイクバックについて質問です。
クラブは手で上げず体で上げると思うのですが、
体を使ったバックスイングのコツなど教えてください。


Answer

ゴルフの動作を説明する時に、手と体と言う言葉が良く出てきます。
しかし、ゴルフは腕や腰、肩や脚も使いますので、手と体だけで説明
するにはかなりの無理があります。

テイクバックには幾つかの方法があり、どれも軸がブレずに再現性を
高めれば世界のトップクラスに行けるほどの差しかありません。
しかし、現在のメジャー打法の上げ方はどれも肩は回します。

手で上げると言うのは実は肩が回っていない時に使われる表現が
一番多いようですが、その肩を体と表現している解説がかなり多い
ようです。

肩が回らないほとんどの原因は、右腕を曲げてしまうからです。
それを防ぐためにはまず右肘を曲げずに9時まで肩を回します。

そして9時を過ぎてから右肘を曲げるくらいのタイミングで上げると
肩がしっかりと回る事から、右肘を体に着けたまま上げるような打法
は見なくなりました。

このように体で上げると表現すると、反動を使って体全体をゆすり
ながら上げたり、両脚をバタバタさせながら上げるなど、初心者には
誤解されそうです。

この動作表現の曖昧さが日本をダメにしている一つの原因ですので
まずは動作を正しく表現して欲しいものです。

また、動作をコツと良く言われるのですが、ゴルフで言うコツとは
一般的に感覚的な事を言うようです。
語源は違いますが、これだ!と言う感覚をつかむと、思った動作が
できるというスイッチのようなものです。

このような感覚は人によって違いますし、これほど当てにならない物
はありません。
5分後には忘れたり、翌日には失われたり、2年しても10年しても
突然飛んでしまう事が良くあります。

したがって、どうテイクバックするかは具体的にどの筋肉でどの方向
にどのタイミングで動かすとクラブが上がるのかのメカニズムを覚え
頭でも理解した上でご自身の感覚を身に着ける事が大切です。

物理的な動作が頭で理解できていれば、感覚が失われたりズレたり
した時に自分でそこに戻す事が可能です。
長い目でみたら、診断力や修正力なども一緒に学習しながらスイング
を作り上げて行く事をお奨めします。




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