2019年7月16日火曜日

手打ちするな、腰で打て!


Question

手打ちするな、腰で打て。
と言われたのですが、具体的にどういうことでしょうか?


Answer

脚で打てとか背中で打て、体重移動で打てとか左手で打てなど日本語は良く
分からない表現をします。

このような感覚的、フィーリング的な表現は出来ている人にでしたら分かり、
忘れている時に指摘する場合には良く使われます。
ところが出来ていない人にとっては解読不能な暗号のようなものです。

さて、この腰で打つと言う動作ですが、バンプでの体重移動やヒップターン
等の切り返し直後の始動を腰からにする動作を意味しています。

切り返しで行うのはバンプ、すなわち左への踏み込みで腰が左に動き始め、
飛距離を出す人は腹筋に力を入れて体を弓状にし、体にエネルギーを溜めて
からその解放と一緒に引き落としをします。
手打ちの人は切り返しで最初に左肩を回して打とうとしたり、右手で回して
パンチするような動作で打とうとします。

体を弓状にするとは体全体をしならせる事、そして捻転しながら右側全体を
縮める事で圧縮し、さらに腹筋に力を入れてタメを作ります。

このタメをバンプの直後に腰を開いて圧力をさらに上げる事で横回転を加速
させる事ができるのです。

したがって、体は左サイドは張りができて、その力で左肩が引っ張られてき
ますので、下半身と上半身との間に大きな捻転差ができているのです。
これも一つのラグ(時間差)でムチ効果を出すフォームです。

この腰の開きが速いほど、張りが強いほど飛距離が出ますので、腕は三角形
を固めておくだけでもかなり飛びます。(プロはさらに右腕を使います)
この感覚を腰で打てと言っています。

腰は正確に言うと左お尻を後方打席方向に突き出す動作と、腰自体を回転さ
せてお臍が目標を向くまで回す動作の両方が入っています。
その動作を助けるのが左脚を伸ばして回転させる、左足つま先で蹴ってお尻
を突き出す、右脚で蹴ってさらに加速するなどの下半身全体を使う事で、更
にHSを上げる事ができます。

手打ちとはこの下半身や体の弓やムチを使わずに、腕だけ振って打っていま
すので、飛距離に雲泥の差がでるのです。
しっかりと体や下半身の使い方を習得しましょう。




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