2019年7月21日日曜日

切り返しでルーピング


Question

切り返し時でのグリップのルーピング動作

飛球線に沿った方向で後方からプレイヤーをみたときに、切り返し前後で
グリップが反時計周りに円弧を描くのは必須の動きでしょうか。

PGAプレイヤーの9割は、切り返し前後でヘッドが左ループしているので、
この点については、必須とまでは言えませんが、スイングを簡単にするの
に(シャフトプレーンに沿ってボールにアタックするのに)重要とは言え
るでしょうけれどね。


Answer

9割が切り返しで円を描くのは手の軌道が飛球線上後方から見て「し」の字
を書いて降りて来る事と、ヘッドが反時計回りにループして後ろ打席方向か
ら降りて来る動きだと思います。

これは手の軌道はオンプレインで上げても、下す時には肩を先に開かずに降
ろす順序のために起きる現象です。
教科書ではオンプレインで上げてオンプレインで降ろすのが基本なのですが、
切り返しで肩の始動を遅らせて、バンプ、ダンプ、ターンの順序を大きくす
るほど手の軌道がしの字になります。

また、肩は開いていても手は前に降りてこない振り方、すなわち三角形を体
に近づけるしなりを入れて、体が打つ体勢になるまで手の「上げ置き」によ
って時間差を造り、インパクトまでに戻すという飛ばしの技を入れるとこの
ような動きになります。

ヘッドが後ろから回って来るのはレイドオフと同じ原理で、左腕のローテー
ションを逆に深くして最後のギリギリでリリースする方法です。

トップの位置からヘッドを先に落として来る打ち方を前倒しと言って流行ら
せた人がいたのですが、これの逆をやってヘッドを後ろに倒して降ろして来
ると力が少なくてヘッドが走るという効率の良い動作となります。

プロのほとんどはこの後ろ倒しをしており、オンプレインからヘッドの軌道
をわざと外して降ろして来るのです。

質問者さんは恐らくこれらの動きを洞察されて疑問に思われたのだと思いま
すが、これらの動きは上級者用ですのでかなりの練習が必要です。

この後ろ倒しはプロによってその度合いが違い、ガルシアやラームのように
極端に大きくすると「平行落とし」になります。

これもローテーションを逆に深める動作ですのでレイトヒティング度が上が
り、よりHSが上がる振り方となります。

これらをシャローに入れると飛ぶとか解説する人がいますが、シャローだか
らではなく、レイトヒティング度が上がるので飛ぶのです。

また、正確性でいえばオンプレインの軌道で振る事ですが、飛距離を取るな
らこの「後ろ倒し」や肩をすぐに開かない「後ろ打ち」、そして「レイドオ
フ」や「平行落とし」で打つ事ですので、ご自身で選択して下さい。




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