2019年7月22日月曜日

右肩が前に出る(突っ込む感じ)


Question

右肩が前に出る(突っ込む感じ)によって明らかにインパクトでフェースが
開いているのがわかります。
そのままインサイドに振り抜いている起動もわかります。今までは手首も
こねてしまっていたので引っかけてましたがその症状は改善しつつありま
すが開いてしまいます。

ただ自分としては振り抜けはいい感じで振れてますがダフリも出ます。
特にアイアンです。
やはり右肩が前に出ることが原因でしょうか?
どのような練習、意識をすればよいでしょうか?


Answer

これは基本動作を習得するか、対処療法として方向調整するかです。
スイングフォームがある程度できて、同じような軌道で振れるようになった
らフェイスの向きや軌道、体の位置や手とヘッドの位置関係などを調整して
球が真っ直ぐに出て真っ直ぐに飛ぶようにタイミングの補正をします。

この段階でフェイスが開いていると言われるのはスライスを修正したいと言
う事なのでしょうか?それともフェイドを治したいと言うのでしょうか?

スイングの原理を間違えたスイング理論が日本では一般的ですが、スライス
とフェイドは原因が違います。
右肩が出るからスライスになると言う原理は二つの勘違いが重なった論理で
すので、これをまず解消しましょう。

右肩が出ているというのは軸に対して肩ラインが直角に回転するという打法
があるのですが、肩の回転に縦の動きが入っていると右肩があまり出ません。
しかし、やはり出る時は肩が先回りしているからであって、縦の動きに対し
て横の回転が早過ぎると言う事です。

これは単に肩の始動が早いためにアウトインになるのが原因ですので、それ
を遅らせれば良い事です。

次の勘違いはアウトイン軌道がスライスになるという事です。
スライスになる原因はフェイスが開いているだけですので、肩の開きが早い
からではなく、別物として分けて考える必要があります。

スイングを診てみないと分かりませんが、初心者の方はこの両方の可能性
もありますので、フェイドとスライスの両方の確認をしてください。

ヘッドが遠回りするとフェイスが閉じない内にインパクトになります。
これはヘッドの軌道を修正する必要があります。
それでも振り遅れる場合にはフェイスの向きや球の位置、あるいは左腕の
ローテーションで修正する事が可能です。

また、フェイドの癖球が出る場合にはアウトイン軌道を修正するために、肩
の開きを遅らせます。
これはバンプ、ダンプ、ターンの基本を習得する必要があります。

初心者のほとんどはダウンスイングの始動が左肩になっています。
これで右肩が前に出たような症状になるので、それを治そうとしているので
すが、右肩が出ないように意識しただけではまず治りません。
これは根本から治さないとほとんど治らないのです。

切り返しでは腰の移動や重心移動で、頭を残したまま切り替えし、腹筋に力
を入れてエネルギーをタメたまま肩は一瞬動かしません。これがバンプです。
直後に腰を開いて左脇の張りで始めて肩が引っ張られてきて自然に回転しま
すので、それまで自分で肩を開いて横降りで祓い打ちしない事です。

これがバンプからのダンプの動作で、直後の引き落としが済んでからターン
という順序で時間差を作って振ると、かなり体の回転が速くなります。

これらの基本動作を習得すると、癖球やスライスやフックなどのミスが改善
されますので、小さくまとめずに本格的に根本治療するのでしたら、教科書
通りの基礎を研究される事をお奨めします。

スコアを落としたくない、大改造まではしたくない、と言うのでしたら、単
に方向調整だけ行って対処すると良いでしょう。





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